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20 October 2007

マイケル東欧へ:番外のさらにその2

やぼ事情により引越しをしていました。4年間住んだ平和な村を後にして、スタンフォードという中部の小さな街の片隅に住まう街っ子になりました。とはいえそれほど長距離の移動ではなく、村から街までは約2マイル半、今まで村住まい時代も買物とか銀行とか夜遊びとかで街には来ていました。でもやはり住むと視線が変わり、いろいろなことが見えてきます。

まずこのウィキ頁写真のとおり、街といってもわーきゃーかまびすしいところではぜんぜんありません。ここは発生以来数世紀を経てなおほぼ原型のまま英国的根性で踏みとどまっている街で、一番古い建物は十字軍騎士たちが泊まっていたという旅籠です。しかもその旅籠は今でも立派に営業しているという。ちなみにここGeorges Hotelです。わりと美しげですが、実際に見ると屋根が傾いたり床がゆがんだりしていて大変そうです。

その他も石造りの街全体が、よく言って数百年の歴史を抱き情緒あふれている、あるいは普通に言って古びている、というか率直に言って強烈にぼろです。もっともこの国の場合こういうぼろさを尊び、壊れを直しほころびをつくろい辛抱強く修繕しつつ保たせてなんぼ、という価値観が支配しているので、一応ここは英国の中でもその価値観的に感じのいい街として存在しているようです。映画「高慢と偏見」(キーラ・ナイトリー版)やかの「ダ・ヴィンチ・コード」の一部がここ在住のとある貴族さんのお屋敷を借りて撮影されたよし。

そして実はわたくしもなんだかだ言ってこの情緒含みつつ強烈にぼろい街がたいへん好きになっちゃっているのであって、たとえば前述ウィキ頁の写真のような全体風景もそうなんですが、こういう感じで街のそこかしこにひみつめいた小道があって

奥には不意にかわいらしいアンティークアクセサリ屋さんとか個人経営洋服屋さんとかうまいものが並ぶデリとか感じのいいパブとかがあったりする。これは大変女子ゴコロを刺激される風景です。でもこういう小道を見るにつけ、これって火事のとき大丈夫なんかなあとか心配してしまうのですが、そういうこまかいことを気にするのはどうやらポンニチ人だけのようです。

そのいっぽう残念といえば残念なのが、以前の村は平和なラトランド州に属していましたが、今の街は境を越えてリンカーン州にあるという点です。なにしろラトランドは平和に小さすぎるので、動くとすぐに外に出てしまうのです。「ラトランド住まい」という点でいろいろな人にお笑いいただきましたが、その肩書きも過去のものとなりました。

で、
前エントリから空いていた間にいろいろあり、BBCのマイケルは南欧/新欧/中央欧をあらかた踏破してロシアまで歩を進めちゃったりしていて話題はたまってしまっているのですが、とりあえず9月26日にロンドン大教育学部講義室で行われた講演会後のマイケル写真です。

どうやらマイケルはヒマラヤ以来の目が悪いようで、今回もまたここまでたどりつくまでに、マイケル事務所および主催者ブラックウェル出版の中のひとびとから「マイケルに向けてフラッシュを炊かないでください。炊いちゃいけません。というか絶対に禁止しますんでそこんとこよろしく」と、礼儀正しく笑顔でしかしとてもシリアスな警告を何度も受けました。その後薄暗い中で遭遇したこのポンニチ女にも、多忙ななかちょっと静止してカメラ目線をくれるマイケルさんは相変わらずたいへんいい人です。というかなんかこう、すてきさが発散するような一番感じのいい種類の英人初老紳士さんでした。講演の詳細はまた改めてあげます。

Michael260907_2_choc今回も長蛇行列だったので、ブラックウェルの中の人に配給された非常食チョコ。前回についてはこちらご参照ください。→

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