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07 July 2007

ロンドン日記その1: 路上の人

◇ きのう上ロンドンしてロンぶらしていたとき見た、オックスフォード・ストリートはセルフリッジス前のごみ箱を非常に熱心に掘り返していた路上生活者の方が、エリックに物凄くそっくりでした。驚いて立ち止まりしげしげと作業中のお姿を拝見申し上げましたが、拝見すればするほど、背格好・うつむいた横顔・髪の色と巻き具合、そしてロンドンスパマロット初日のときに着ているのを見た適当なジャンパーと肩掛け布カバンなど特徴が一致しています。記憶脳からはさかんに「これはエリックである」と信号が送られてきます。思わず脂汗が流れました。盛夏の真昼、雑多人種な観光客群が非情にざくざくざくと流れゆく大都市ロンドンのかの目抜き通りで、ひとりわき目もふらずごみ箱をあさるかの人を前にわたしは時間ごと凍って結界に入ったがごとく凝視で立ちすくんだのです。

で、しばしの時が経過したあとわたしはやはりこの路上の人はエリックではないと結論づけたのですが、それはただ「いくらなんでもエリック・アイドルがオックスフォード・ストリートでゴミバコをあさっているはずがない」という理屈によります。記憶の認識信号を否定できたわけでは決してありません。わたしはいったいどうすればよいのでしょう。

◇ しかしロンドンは最近また標的にされ爆破されかけて一時的に機能が止まっていましたが、もうあまり騒がずにふつうに動いていました。ふとおととしのちょうど今日、この街が本当に爆破されたとき、女王様が「わたしたちはこのような攻撃の前に日常生活を乱されては断じてならないのです」と力強く宣言していたことを思いだしました。そして、この女王様の言葉は決してはげましでも同情でもなんでもなく、もともと伝統的に英国民性としてある「動揺せず感情を表に出さないことこそが美しいのである」という精神を再確認していただけだったのだなあと、しれっとふつうの顔して動いているロンドンを眺めながら思いました。

今回の上ロンではいろいろあったのでゆるゆる続きます。

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