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10 June 2007

見上げてごらん夜の星を

別のところで出ていた話題ですが、面白いのでこっちにも書きます。既読&既知の方々には陳謝。

さきごろ光デパート先生に以下のような大変興味深い事実を教わりました。ありがとうございます。

「お星様になったモンティ・パイソン」。
グレアム星
ジョン星
エリック星
テリG星
マイケル星(唯一の日本語頁)
テリJ星

あと、マイケル星の日本語頁についているJPL(カリフォルニア工科大の宇宙開発研究機関)のリンクのデータベースでも確認できます。
とりあえずそこのグレアム星データ→★★★
「JPL Small-Body Database Browser」の右にある検索窓に名前を入れる(名前と名字の間にスペースなし)と全員出てきます。わたしはこれを見てもぜんぜんわからないのですが、宇宙に詳しい皆様は宇宙データ萌えでどうぞ。

しかし最初に「パイソンの星が実在する」と教えて頂いたとき、銀河鉄道999が停車するような変な星が目前に彷彿としました。999世界的に、足を頭上回転で歩く人たちとか、全員ガンビーとか、全員スコットランド人とかの妙な宇宙人のみなさんが説明抜きの妙な世界観で生息しているのか。それともうっかり夜空にお願いをしようものなら、神様が「いちいちへりくだるんじゃねえ」と怒りの16トン塊を降らせてくるのか。

でもよく見ると、この星団は、ヨーロッパの天文学者さんたちが1992年から93年にチリとオーストラリアで大規模に行なった"Uppsala-ESO Survey of Asteroids and Comets"という観測プロジェクトで発見された、計1000個ほどの小惑星の中の6個でした(星って「個」で数えていいのだろうか?)。火星と木星の間の小惑星帯に属するようです。

新星に自分や家族や尊敬する人の名前をつけることはよく行なわれる、とはどこかで聞いてはいました。だからこの「パイソン星」を知るにつけ、どうしてこう何かの命名という段になったとき、たとえばプログラム言語のパイソンを作った人もそうですが、世界のパイソノタの皆さんはそこから頭が離れないのだろうと思いました。

しかしさらに見ていくと、歴史上の人物や文化人や有名人の名前の星というのは日本語でも英語でもかなりあるようです。芸能人はこのへんにいます。よく見るとパイソンズ星の他にビートルズ星もあります。だからパイソン星がすごく特殊であるというわけでもなさそうです。

(しかしこの英語版芸能人名一覧、納得のいくものもありますが、その反面でサンタナ、エンヤ、メグライアンとか、なんだか妙にバランスが悪いです。わざとバランスを崩そうとして適当に芸能人を拾ってもこの絶妙なバランスの悪さは出ないような気がします。)

1年以上続いたらしいUESACプロジェクトの最中に見つかったパイソン星をよく見ると、グレ、ジョン、テリG、エリック星までの発見日が93年の3月17日、マイケルとテリJ星が4日後の3月21日です。1年に1000個だからこのくらいの早いペースで小惑星を発見しまくっていたようです。そういうデータ類を机上に並べて「じゃここからここまでの連番6個はあのパイソンたちということで」と天文学者さんたちが同意したんでしょうか。そのとき番号順で最初の星にグレアムを持ってきているのがなんかいいです。「やっぱりお星様だし」とでも思ったのか学者さんたち。ビートルズ星団でもレノン星が筆頭ですし。

しかしそれでも疑問が若干。
このUESACは国際的大規模プロジェクトだったようです。で、そういう国際プロジェクトにかかわっている学者さんは、それなりに理系エリート学者さんたちであったはずです。そのエリート頭のどこにどうやって「じゃここからここはパイソンつーことで」ということに同意するという考えが忍びこんだのでしょう。

それからパイソン星団の命名者は個人名ではなくUESACという団体名になっていますが、やはりUESACさんの中にも「言いだしっぺ」がひとりいたはずです。

その人はいったいどういう人なのでしょう。

ごく普通の学者さんなのだけれど、単にそのとき命名ネタに詰まり、「もうなんか適当な有名人でいいや」と思いつい口走ってしまったのか。

それともその学者さんは実は激ヲタで、「新星には絶対にグレアム以下全員の名前をつけてやる、たとえ同僚親兄弟が何と言おうとも」と固く決意していたのか。

個人的には後者であってほしいです。その方が面白いし。

というわけで、コメディとは一見無縁の世界各地の業界に深く静かにひそむパイソノタの皆様におかれましては、今後とも益々のご活躍とご浸食をお祈り申し上げます。そしてこの天文学会パイソン、既述のコンピュータ言語界パイソンに続き、ぜひ次は、例えば園芸界の人々に、新種の非常に美しい透き通るようなピンク色のバラの花を開発、そしてそれに「ジョン・クリーズの唇」とか命名して頂きたいものです。

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Comments

こんにちは。ジョン専様。

ところである恐るべき可能性にお気づきでしょうか?

夜空に浮かぶ小惑星、しかしそれが一旦地球に落下すると、その大きさによっては人類滅亡、地球上の生物の多くが絶滅という事態に至るのです。かつての恐竜がそうであったように。

・エリック星で人類滅亡
・庵野秀明星で人類滅亡
・薬師丸ひろ子星で人類滅亡

さて、人類は何星によって滅ぼされるのでしょうか?

Posted by: 光デパート | 11 June 2007 at 08:37

最近「日記」のすばらしさのせいで左手がマイケルに傾いていることを右手に知られないようにしているジョン専です。

夜空にはたこやきという星も浮いている、とはやはり光さんにご教示頂きましたが、その「たこやきで人類滅亡」はちと勘弁してほしいと思いました。ほとんどギリアムまたはティム・バートン的悪夢冗談の世界です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%93%E7%84%BC%E3%81%8D_%28%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F%29

ジョン星および各パイソン星で滅びるのならば本望ですが(他の人類の皆さんにとってどうかはともかく。)

Posted by: akko | 11 June 2007 at 23:50

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