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26 June 2007

おフランススパムとパイソンサボテンその後

◇ 地元スーパーで発見、「臭いフランスのニンニク風味」のスパマロットバージョンスパム。川端康成的に、「臭い」が「フランス」と「ニンニク」の両方にかかっているのが微妙です。

おもて


うら


うらアップ。左中央の暗いシミはひっついてた変なシールをはがした跡です。



これが缶詰棚にふつうに置かれていました。ロンドン近郊で限定発売されていたということは聞いていましたが、首都から100マイル離れたラトランドにも及んでいたとは。ちなみにこれは棚の最後の1個だったので、いまだもったいなくて開けられずその素敵なかぐわしさは味わっておりません。加熱したらけっこう、「毒をもって毒を制す」の法則でいけるんじゃないでしょうか臭スパム。


6月7日で触れたパイソンサボテンオークション、20日にセールが行なわれましたが、ボナムズさんの結果報告によると、ロットナンバー246のサボテンにはどうやら買い手がつかずに終わった模様。→結果頁。全部表示されるのに少し時間がかかります。

貴重品とはいえ、全長3メートルのトゲつきサボを購入して人はいったい何をするのか、という疑問の残る物件ではありました。
(今、その用途に関し非常にアレな考えがよぎりましたが黙っています。)
これからこのトゲサボはどこに行くのでしょう。ボナムズさんの倉庫でふたたび数十年の眠りにつくのでしょうか。それとも。うーん。わたしは中古屋の片隅とか1本1ポンドの投売り籠に雑に取り残されている古いパイソンビデオを見ると、なんだか胸がいっぱいになり、塔に幽閉されている王女(または王子)を救い出す騎士の気分で家に連れて帰ってくることにしていますが(その結果何種類もの同一タイトルパイソンビデオがずらりと棚に並んでいる)、さすがに3メートルトゲサボには二の足を踏みました。このサボが、仮にボナムズ倉庫の片隅ででも幸せな余生を送ることを祈るばかりです。

ちなみにブラジルポスター(ロット133)も未売でしたが、ブライアン自殺部隊かぶりもの(240)は税手数料込みで780ポンドで売却されています。ほぼ予想落札価格どおりです。わたしはこれを落とした人と小一時間ほど膝と膝をつめてじっくりとお話をしてみたいです。

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16 June 2007

MOONSTRUCK!

今、下のシュレック話題のコメントを書いていて思い出しました、マイク・マイヤーズがキース・ムーンの伝記映画をやるということを。imdbにはタイトル以外まだ何もあがっていないようですが、しかしキースである以上パイソンズに接触するのではないか。少なくともグレアムくらいは出てきてしかるべきではないか。それは誰がやるのか。ここでいっちょリース・イヴァンズ=グレアム説が復活しないものか。でもリースはすでにピーター・クックになっちゃってるしそのへんとの兼ね合いはどうなのか。いやその前に、ピート・タウンジェンドなどの役の前に出るのかどうかすら不明のパイソンとか気にしてて人間としていいのか。

と、たいへん気になるあまり、そもそもキースをマイクがやるのはどうよという点は自分の中ではわりと見過ごされています。個人的に「パイソンズが仕事を終えるのをバルバドスの浜辺でじっと待っているキース」の再現を希望しつつ、待て、2009年。

おまけ:
先月BBCのドキュメンタリー企画として生まれた、メンバー平均年齢(おそらく)世界最年長バンドThe Zimmersのデビュー曲「マイ・ジェネレーション」→
売上は高齢者支援団体に寄付されるそうです。このページの下方のZimmers photo gallery がかなりイカします。ヘルズ・グラニーズも真っ青。

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13 June 2007

シュレック3ロンドンプレミアに行った

5月に行なわれたシュレック3のロサンゼルスプレミアにはエリックが来たということを耳にしており、さらに3年前のパート2のロンドンプレミアに来たジョンは群集に異様なまでに歓迎をされかなりいい気分になっていたということを知っているがゆえ(あの地を揺るがすような野太い「うをー!ジョン!ジョン!ジョン・クリーズ!」という群集の雄叫びをおそらくわたしは忘れない)、このたびのロンドンプレミアではジョンエリという珍しい2ショットを拝めるかもしれない、と下心を抱いてレスター・スクエアに出かけて行きました。

のですが、

結果から申し上げると、残念ながら双方とも現われませんでした。がっかり。がっかりしましたが、オタクをやっているとこういうがっかりは多々あります。

それにしても。
わたしはロンドンの映画プレミアのお祭り騒ぎ雰囲気が好きでわりと足を運びます。
しかし今回、ウンカの如き人人人だったのは人気映画のプレミアだからわかるとしても
なんだか妙にきゃぴきゃぴ乙女含有率が高い。
なんだこの匂いたつよなオトメ集中ぶりはと思ったら
ジャスティン・ティンバーレイクファンの女子の皆さんでした。
そいえばジャスティンとキャメロン・ディアズの元カップルが、ロサンゼルスに続きロンドンのシュレックプレミアでも再会するよとか言ってたなあ。
とこのプレミアにむけて話題になってたけど脳をスルーしていたゴシップをようやく思い出しました。
だからいざジャス氏が出現したとき
「ジャスティン!ジャスティーン!ジャースティーン!ジャアアステェエエィインン!うぎゃー!ごえー!どがー!ぐげー!」
とうわごとのように絶叫する乙女群にもまれながらその一方で

「この絶叫ウンカ乙女群集の中でジョンエリとか考えているのはたぶん自分たったひとりなんだろうなあ」

と冷やかな都会的コンクリート・ジャングルの孤独と胸中に吹きすさぶ風を味わっていた次第です。

だからこのブログの筋から外れるのですが、それでもたいへん面白いプレミアだったので写真を少し。ジョンエリのことは映画本編を楽しみにしつつ。
写真はクリックで拡大します。


ロンドンプレミアの定番地、レスター・スクエア・オデオン。



今回もレッドではなくグリーン・カーペットでした。



フィオナ姫のキャメロン・ディアズと激写プレスの皆さん。



接写。わあキャメロンだと思ったら上が切れてしまいました。


Mike
マイク・マイヤーズちょっとピンぼけ。



大人気長靴猫のアントニオ・バンデラス。たいへんサービス精神旺盛なおじさまで、



こういうことをしてくれる。下になっているのはジャスティン・ティンバーレイク。この光景からシュレック女子はたくさんの物語をつむぎだしてください。いやいればの話ですがシュレック女子。



乙女たちの凄絶な絶叫をクールに受け止め聞き流している貫禄ジャスティン氏。



ひととおり有名人が入った後、速攻で送稿するプレスの皆様方。お疲れ様でございます。


おまけ:

ジョンエリが現われずがっくりな心をなぐさめてくれた、4年くらい前のデイヴィッド・ボウイに似ていたプレスのおじさん。写真ではそれほどかもしれませんが、顔も仕草も見れば見るほど似ていて傷心が大変いやされました。

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10 June 2007

見上げてごらん夜の星を

別のところで出ていた話題ですが、面白いのでこっちにも書きます。既読&既知の方々には陳謝。

さきごろ光デパート先生に以下のような大変興味深い事実を教わりました。ありがとうございます。

「お星様になったモンティ・パイソン」。
グレアム星
ジョン星
エリック星
テリG星
マイケル星(唯一の日本語頁)
テリJ星

あと、マイケル星の日本語頁についているJPL(カリフォルニア工科大の宇宙開発研究機関)のリンクのデータベースでも確認できます。
とりあえずそこのグレアム星データ→★★★
「JPL Small-Body Database Browser」の右にある検索窓に名前を入れる(名前と名字の間にスペースなし)と全員出てきます。わたしはこれを見てもぜんぜんわからないのですが、宇宙に詳しい皆様は宇宙データ萌えでどうぞ。

しかし最初に「パイソンの星が実在する」と教えて頂いたとき、銀河鉄道999が停車するような変な星が目前に彷彿としました。999世界的に、足を頭上回転で歩く人たちとか、全員ガンビーとか、全員スコットランド人とかの妙な宇宙人のみなさんが説明抜きの妙な世界観で生息しているのか。それともうっかり夜空にお願いをしようものなら、神様が「いちいちへりくだるんじゃねえ」と怒りの16トン塊を降らせてくるのか。

でもよく見ると、この星団は、ヨーロッパの天文学者さんたちが1992年から93年にチリとオーストラリアで大規模に行なった"Uppsala-ESO Survey of Asteroids and Comets"という観測プロジェクトで発見された、計1000個ほどの小惑星の中の6個でした(星って「個」で数えていいのだろうか?)。火星と木星の間の小惑星帯に属するようです。

新星に自分や家族や尊敬する人の名前をつけることはよく行なわれる、とはどこかで聞いてはいました。だからこの「パイソン星」を知るにつけ、どうしてこう何かの命名という段になったとき、たとえばプログラム言語のパイソンを作った人もそうですが、世界のパイソノタの皆さんはそこから頭が離れないのだろうと思いました。

しかしさらに見ていくと、歴史上の人物や文化人や有名人の名前の星というのは日本語でも英語でもかなりあるようです。芸能人はこのへんにいます。よく見るとパイソンズ星の他にビートルズ星もあります。だからパイソン星がすごく特殊であるというわけでもなさそうです。

(しかしこの英語版芸能人名一覧、納得のいくものもありますが、その反面でサンタナ、エンヤ、メグライアンとか、なんだか妙にバランスが悪いです。わざとバランスを崩そうとして適当に芸能人を拾ってもこの絶妙なバランスの悪さは出ないような気がします。)

1年以上続いたらしいUESACプロジェクトの最中に見つかったパイソン星をよく見ると、グレ、ジョン、テリG、エリック星までの発見日が93年の3月17日、マイケルとテリJ星が4日後の3月21日です。1年に1000個だからこのくらいの早いペースで小惑星を発見しまくっていたようです。そういうデータ類を机上に並べて「じゃここからここまでの連番6個はあのパイソンたちということで」と天文学者さんたちが同意したんでしょうか。そのとき番号順で最初の星にグレアムを持ってきているのがなんかいいです。「やっぱりお星様だし」とでも思ったのか学者さんたち。ビートルズ星団でもレノン星が筆頭ですし。

しかしそれでも疑問が若干。
このUESACは国際的大規模プロジェクトだったようです。で、そういう国際プロジェクトにかかわっている学者さんは、それなりに理系エリート学者さんたちであったはずです。そのエリート頭のどこにどうやって「じゃここからここはパイソンつーことで」ということに同意するという考えが忍びこんだのでしょう。

それからパイソン星団の命名者は個人名ではなくUESACという団体名になっていますが、やはりUESACさんの中にも「言いだしっぺ」がひとりいたはずです。

その人はいったいどういう人なのでしょう。

ごく普通の学者さんなのだけれど、単にそのとき命名ネタに詰まり、「もうなんか適当な有名人でいいや」と思いつい口走ってしまったのか。

それともその学者さんは実は激ヲタで、「新星には絶対にグレアム以下全員の名前をつけてやる、たとえ同僚親兄弟が何と言おうとも」と固く決意していたのか。

個人的には後者であってほしいです。その方が面白いし。

というわけで、コメディとは一見無縁の世界各地の業界に深く静かにひそむパイソノタの皆様におかれましては、今後とも益々のご活躍とご浸食をお祈り申し上げます。そしてこの天文学会パイソン、既述のコンピュータ言語界パイソンに続き、ぜひ次は、例えば園芸界の人々に、新種の非常に美しい透き通るようなピンク色のバラの花を開発、そしてそれに「ジョン・クリーズの唇」とか命名して頂きたいものです。

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07 June 2007

春のラトランドとマイケル・リマーとサボテン

ちょっと間が空きました。すでに英国は春から初夏です。
重たいですが今年の春のラトランドの風景を少し。




ラトランドは今日ものどかです。


さて、

◇映画「マイケル・リマー」がDVDで出るようです。→★★★
エフェソスさんにご教示頂きました。ありがとうございました。

「ジョンはプレ・パイソンに限りやす」と酢豆腐若旦那のような暴言を吐くヘキのある管理人は、「もう映画のできなんかどうだっていい」とつぶやきながら光の速さで注文しました。もう出すに事欠いてやってくれます。すばらしい。


◇ちょっと前の5月24日、デイリー・テレグラフで妙な記事を見つけました。

「パイソンのcactiが40年ぶりにトーキーの洋品店の屋根裏で発見される」

こういう「古い番組のナニカがどこかの家の隅で見つかった」ということがニュースになるとき、それは「失われていたフィルム」の発見であることが多いのです。(実際ちょっと前に、もう存在しないと見なされていた「ダッズ・アーミー」の初期のモノクロフィルムがある民家の納屋でごっそり発掘されて、BBCで盛大に放映され大ダッズアーミーまつりになったことがあります)。

だから今回も、「パイソン」「屋根裏」「発見」という単語が最初に脳にヒットして、おおこれはナニカとんでもねえお宝映像がっ!
と思ったのですが、
Cacti とはサボテン(複数形)です。
はてパイソンサボテンとはなんなんだ。
それが6月20日にオークションにかかるとはどういうことだ。
とわたしはよくわからずしばし悩みました。

しかしその後しばらくして、問題のオークションハウスのボナムズさんのサイトを見ると、あら、確かにまごうことなきパイソンサボテンが出ているではありませんか。→

ここを見てようやくわかりました。これは、「サハラのスコット」の最後のとこ、キャロルが巨大な歯に追っかけられて逃げまどった後に出てくるあれです。


これは確かにパイソンズが70年春にトーキーに遠征し、そこをベースにしていろいろ撮影していたときのものです。(スケッチの最初にトーキー近郊のペイントン・ピアが出てきます。フォルティ・タワーズでもフォルティ夫妻が「ちょっとペイントンに休暇に行く」というくだりがありました)。

しかしそれにしてもまだ疑問が。
上掲画像から察せられ、およびボナムズさんの説明書きにもあるように、これは「高さ約10フィート(3メートルちょっと)」の物件です。
こんなでかいブツがまず、なにゆえ40年間も洋品店の屋根裏に置かれていたのか。
洋品店内では「なんだよこれ」「わけわかんねーよ」「誰だよこんなん置いたの」「捨てちまえよ」とかそういう疑問は40年間起こらなかったのか。
というより、そもそも何故その洋品店の屋根裏に運びこまれることになったのか。
このたびはいかにして「この妙なサボはパイソンのあのサボである」と同定できたのか。
当日ケンジントンのポッシュなオークション会場に、この3メートルのサボが運びこまれるのか。
ボナムズさんは予想落札価格を500から800ポンド(約12万5千円から20万円)としているが、それはどのような根拠に基づくのか。
というかその価格でいったい売れるのか。
誰が買うのか。
そしてデイリー・テレグラフの問いに対し、ジョンはこの発見は「エキサイテッド」であるとコメントしているけれども、いったい本人はどの程度覚えているのか。

とはいえ、次々にいろんなブツがオークション市場に出てくるある種の人々と異なり、パイソン物件は非常にレアであることは間違いありません。さあパイソンヲタの皆様はったはった。

ちなみにこの6月20日のボナムズさんには、ブラジルのポスター(予想落札価格10万円前後)、およびブライアン自殺部隊のヘルメット(13万円前後)が出品されます。後者がとても気になる。特定されていないということは、おそらくエリックがかぶったものではないのでしょうが。

それにしても、3メートルサボがポッシュな会場に運びこまれる様子だけでも見に行きたいと考えている自分が若干。いや買いません。買いませんっ。見るだけよオキャクサンみるたけ。と東南アジア方面の偽時計売りのような口調で自分に言いきかせ。買わんといったら買わん。

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