マイケル、「日記」を語るその1 (そして現れた男)
9月29日のエントリでちょっと触れた、11月28日のマイケルイベント@ロンドンに行ってまいりました。
上記エントリで「これは新しいBBC番組の話かも」と書いておりましたが、予想は嬉しい大ハズレでしたすみません。これは先だって出版された例の「日記」に関する、インテリ新聞ジ・オブザーバー紙(兼ザ・ガーディアン紙)とブラックウェル出版による、ロンドン大学教育学部の広いホールで行なわれた有料のトークショウでした。
早めに入って前の方に陣取り様子をじろじろ観察していると、あとからあとからあとから人がやって来ました。ふり返ってざっと数えたところホールは少なくとも600席はあり、それがしまいには身なりのよい、落ち着いた、そして笑顔の老若善男善女によりてっぺんまで埋められました。「ヒマラヤ」のときはインテリ右新聞ザ・タイムズ主催の講演がありましたし、今のマイケルはこの国ではつまり、こういう位置にいるのだと改めて思いました。
そう思いながら膝の上に1kgの「日記」をとりだし、開いたところから読み返していると、たまたまパイソンツアーがデイヴィッド・ボウイのそれとかちあってどうだったという記述がある頁をめくったとき、600人のざわめきを縫って聞こえてきた会場BGMが「ジギー・スターダスト」でした。わあ面白い、と思っていると。
「どよ」「およ」「うろ」とそれまでとは違うざわめきが。
なんだろう、と顔を上げると、
最前列正面の席に、
あっ
あの見間違えようもないラブリーな後頭部はっ。
ジョンじゃん。
ジョンが来ている。
ジョンがマイケルのイベントの客になっているっ。
がーん!
なんてこったロンドンスパマロットの集合にすら欠席していたジョンが、マイケルのいちイベントに客として来ているぞ!!
ある人々はすばやく立ち上がり、本をかかえてだだだと前方に走っていって前にまわり、たいへん嬉しそうにジョンにサインをもらっています。
わたしはというと、あまりにも理解範疇外の事態の衝撃で塩の柱と化し、「わあ、ジョン、元気そうだあよかったああああははははははは」と固まったまま後ろ姿を拝見しつつ、かろうじて「あのうそこにおあつまりのみなさま、今ジョンにサインもらってるけど、それマイケルの日記本だよ、マイケルの本にジョンのサインもらってどうするのですかみなさまああちくそういいなあ」と考えるのがせいいっぱいでした。
もっとも「日記」もジョンの一文が引用されているので完全にハズレではないし、それになによりジョンが、差し出されるマイケルの本に「いやあーそれではひとつ」とかいう声があたかも聞こえてきそうなぜんぜんやぶさかではない勢いで名前をさらさらどんどん書いている。あ、いいのか、ジョン的にもこれで別に。と感心しながら眺めていると、しばらくののち、集まった人々がマイケル事務所の人の「じゃあこのへんでみなさんおひきとりくださいねえ(はぁと)」の声に散っていくのが見えました。
(ちなみに上掲写真のジョンの両脇をかためているのがマイケル事務所の人々です。たまたまこちらをふり返ってカメラ目線になっているのが、「ペイリン家の電気代や水道代まで面倒を見ている」人としてそのすじでは有名なポールさんです。なお、写真手ブレはわたくしの動揺のあらわれとしてなにとぞご容赦ください。)
ジョン突如出現衝撃でやられてしまったので、肝心のトーク内容は次回に送りますが。
それにしても、
以前パイソン身内のヨタ冗談で
「ロンドンのマイケルのサイン会にマイケル本を抱えて列に並び、終わったあとに列の前後の人々とデジカメの写真を見せあって『あ、これいいですね後で送ってください前のやつから自分のも送りますから』とメアドを交換したりとかさりげなくマイケルヲタクのような行動をとっているジョン・クリーズ」
と言って面白がっていたことがあるんですが。それ、冗談じゃないんじゃなかったんですか。シャレになんないんですかジョンは本当にマイケルのおっかけだったんですか。
思いは千々にみだれつつ、つづきます。
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Comments
もうもう一生いちROMでいようと思っていたんですが、あまりに素敵なエントリーにしゃしゃり出てしまいました。
いやーーーーーーーーーーーーん。
まだ血気盛んだった10年前の私なら、憤死しております確実にっ!さすがジョン、生涯一マイケルおたく!ってゆーか一番前の席に陣取るってどういう神経してるんでしょう。マイケルやりにくいでしょうにっ!ってゆーかマイケルの本に自分の名前が書けてジョンは超嬉しかったに違いないっ!間違いなくっ!
続編超期待っす。これからakkoさんのこと”歴史の生き証人”って呼んでいいっすかっ!
それと全然関係ないですが、あたし子供の頃は市川市民だったっす!おっす!
Posted by: みうらあゆみ | 30 November 2006 11:53
ご無沙汰しております。
ジョン専候補生のエドでございます…覚えておいででしょうか。
生まれ育った葛飾を離れ、今は埼玉に飛ばさ…ああ、いやいや異動となって、馬車馬のように…のーのー、店の為に粉骨砕身労働しております。
ちょっと見ない間に、モンティ・パイソン&ザ・シークレット・ポリスマンズとかがいきなりDVDになりやがりまして、まだまだパイソンに関しては若造な僕は狂喜乱舞してますが、ジョンさん御本人にこうして遭遇されているakkoさんを拝見しておりますと、嗚呼、僕だったら確実に鼻血吹いて倒れているなと思います―男なのに。
ところで僕は今、某・大手ゲーム量販店のDVDコーナーで働いているんですが、先日「モンティパイソンのDVDある?」という問い合わせがありまして、まさかこんな事聞いてくるお客さん(しかも見た目40代のおば様)が来るとは思っていなかったので、嬉しくなって「パイソンではジョンが一番良いですよねーグレアムをおちょくる姿が堪りません」とか言ったら「お兄さん若いのに詳しいのねー、新しいの出たらまた寄らせてもらうわ」と喜んで頂けました。
…ジョンさんありがとう、常連さんが増えましたw
Posted by: エド | 30 November 2006 15:30
お久しぶりです。リタです。
この後頭部は素晴らしいですね!
こんなにワクワク、楽しそうにはしゃいでいる後頭部を、
私はこれまで見たことがありません!
テリJのお見舞いとかも行ったのでしょうか?
素晴らしい画像、ありがとうございます。
なんかもう一足早くクリスマスプレゼントもらっちゃった気分です。
追伸
8月26日のエントリのコメント欄にて、
言及されておられるジョンのホームズ作品のうち、
『The Strange Case of~』のDVDを
クリスマスにamazon.comで購入しようと考えています。
ですが、私は英語に通じてないのです。
英語字幕があれば、辞書片手になんとか理解できるかな、
と考えているのですが、字幕があるのかどうかの表記が、
amazon.comには見当たらないのです。
国外のDVDを買うのは初めてなので勝手がわかりません。
英語字幕があるのが一般的なのでしょうか?
もしakkoさんがすでに『The Strange Case of~』を
購入済みでしたら、字幕があるかどうか、
簡単に『ある』『ない』の一言で構わないので、
教えてくださらないでしょうか?
本当にもう不躾なお願いですいません。
師走でお忙しいと思いますので、お時間があって、
なおかつふっと思い出したときにでも、お願い致します。
Posted by: リタ | 02 December 2006 07:18
★ みうらさん
うわごとのような長文をあげてはこんなもんいったい誰が読んでくださっているのだろうと日々おびえている管理人のためにも、ロムとおっしゃらずお近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄りください。
わたくしはパイソン血気はまだまださかんな体質ゆえ、ジョンのラヴリーな後頭部を認識したときには耳から血煙噴くかと思いました。心臓にわるいです。命ないです。それはもはや凶器です。法律でとりしまるべきだと思います。
確かこのイベントの前日、シドニーで映画「Charlotte's Web」のプレミアがありました。でも、ジョンはけっこう出番が多い役で声をあてているのに、このプレミアには来なかったそうです。つーことは、ロンドンスパマロット集合のときにはジョンは「オーストラリアでの映画仕事の都合(つまりこの映画)」という理由で欠席したのに、今回は、オーストラリアで映画の仕事がけっこうありそうだったのに、そっちに行かずにこっちに来ていたということですね。
歴史の証人というよりは、初期の当頁で定義されたキリギリス三原則(「1および2に反しないかぎり、キリギリスはそこに行かねばならない」)に支配されたただの現場主義者というほうが近いようです。それから市川のどちら方面ですか?わが実家は本八幡駅南口から歩いてすぐのところ、人間と猫の計3人が住まっているのが目印です。
★ エドさん
うっかりジョンとマイケルが突然そろった日には、人々がふき出す耳血鼻血でもうあたり一面血の海です。やっぱり危険です。法律でとりしまるべきです。
おばさまのお客様のお話で思い出したことがひとつ。
先日上記市川のうちに地デジが導入されたのですが、しかし老母(60代後半)はどのチャンネルをどう選べばいいのかわからない。そこで設営に来てくれた業者の若いお兄さんが、パッケージの内容を説明してくれたそうです。
「どれにしますか、どれも面白い番組いっぱいですよ」
「何かコメディ番組が見られるのってないかしら」
「コメディですか、ありますよ。何がお好きなんですか」
「そうねえ、たとえば、モンティ・パイソンが好きねえ」
お兄さん驚愕。「え、え、もももモンティ・パイソンをご存知なんですかあ?」
「ご存知どころか大好きで、DVDだって持ってるし、人の名前だってちゃんとわかるんよう」
「え゛ー!マジっすかー!それすごいっすよー!いやーびっくりしたなあーもうー!いや実はぼくもパイソン好きなんすよー!…」
と、驚きのあまり口調が素の若者に戻ってしまったお兄さんと、老母はしばらくパイソンの話をしたそうです。
★ リタさん
確かに見れば見るほどラヴリなうしろ頭です。後光がさしているかのようです。というか、さしてます。
ともに白髪の生えるまで、ジョンてばマイケルのことが大好きなんだなあ、と。なんかほとんど信じがたい。えらいものです。根気愛。
おたずねのThe Strange Case DVD の件ですが。
http://www.amazon.com/John-Cleese-Strange-Case-Civilization/dp/B0000A5L2D
実は8月26日(当頁最長コメント記録保持日)にはああ書いたもののあの後少し頭がひえて、海のむこうから購入するのだ、DVDひとつふたつより、もう少しなにかとまとまった方が送料が節約できるであろう。というセコイ結論に落ち着き、次にアメリカで買わねばならないものが出てくるまでととりあえず保留にしました。
で、
ようやく最近そういう機会があったゆえ、そこにこのThe Strange Case と Romance with A Double Bass をつけてもらって、そして現在まだかまだかと1日5回ポストをのぞいて待っているところです。
しかし上記アマゾン頁に表記がないですし、それに決して莫大な資本を投下して製作し大量に販売してその回収をねらっているDVDというわけでもなさそうなので、字幕がついている可能性はかなり低そうです。DVDが届いたら改めてお知らせします。Strange Case は本も同時に出ていたはずなので、それをお探しになるという手もあるかと思います。
Posted by: akko | 09 December 2006 00:33
丁寧なレスありがとうございます~。
本当に助かりました!
仰られ通り、字幕つきの可能性は低そうですね(ショボ)
でも本が出版されているんですよね!
本が出版されているとは、全然思いつきもしてませんでした!
DVDを再生しながら、理解できない場面に出くわすと、
一時停止して、辞書を繰って調べ(ああ、電子辞書が欲しい)
なんとなーく理解出来たら、また再生ボタンを押して……
と延々繰り返しながら、見進めるよりも、
辞書と本をふたつ並べて、じっくり読み進めるほうがうんと楽です。
で、本を早速探してみたのですが、
amazon.comにもamazon.ukにもなくって、
なんとはなしにamazon.jpで検索をかけてみたら、
なんと取り扱っていました(!)
まず本を取り寄せ、
それを読み終えてストーリーを把握してから、
DVDを購入したいを思います。
今回は本当にありがとうございます。
今回だけではなく、
『ブライアン』や『フォルティ・タワーズ』などその他諸々、
たくさん情報を頂いたこと本当に感謝しています。
(もちろん更新されるレアな情報や、画像、ご報告にもです)
最近TUTAYAではリクエストをすると、
全国の支店から作品を探し出して
最寄の店に取り寄せてくれる無料サービスを始めたので、
そこでリクエストをして、
『ライフ・オブ・ブライアン』(吹き替え)を見ることが出来ました!
残念ながら新宿店ではありませんでしたが、
東京の支店からはるばる届いたものでした。
あと、『フォルティ・タワーズ』はかつて日本で発売された
DVDBOXを手に入れました!
今は『時計仕掛けの校長先生』をリクエストしている最中です。
楽しみに待っているところです。
しかし、日本で発売されていない作品が
たくさんあるのが現実なので、
遅ればせながら、英語の勉強を始めました。
まず発音が出来ないと聞き取りも出来ないということで、
発音の練習しながら、洋書専門店で衝動買いした、
「The Life Of Graham」をこそこそ読み進めています。
亀の歩みでありますが、それこそ「根気愛」で
なんとかならないものか、と考える毎日です。
Posted by: リタ | 12 December 2006 11:55
本の件、日アマゾンではなぜか見つからなかったのですが、そのかわり英で大量に発掘しかもナゲウリ状態で。
http://www.amazon.co.uk/gp/offer-listing/0352301090/ref=dp_olp_2/203-0127697-6083109
何か欲しいものがありしかしそれが高額であったとき、ちくそうそんなにヲタクから搾取するのが楽しいか資本家、とくやしがるのですが(注:たぶんすごく楽しい)、このようにあまりにも「これイラネんだよね」という態度を露骨に示されると、「いやいやお代官様、そういうときこそばーんと高値つけて搾りとるのがすじでして」へへへともみ手などしつつこっそり申し上げたくなるのはなぜでしょう。誰ですかお代官様って。お前も悪よのう。
閑話休題えーと。
>理解できない場面に出くわすと、一時停止して、辞書を繰って調べ
相手が英語なので非英語人はいろいろたいへんです。
ある秋の夜にBBCでかかっていたフォルティ・タワーズというシットコムをたまたま目にし、なんだこの凄まじく面白いモノは!と衝撃を受けました。(その瞬間に人生が強制横スクロール移動されわたしはこっちの方に来ているのです。)しかし凄まじく面白いことはわかるのですが、いかんせん、このガイジンにフォルティの3倍速台詞(ふつうのシットコム比)がいきなり全部聞き取れるわけもない。当時はDVDはまだ普及しておらず、というかわたしはビデオも持っていなかったので、その次の回からテープレコーダーをテレビにくっつけて音を録り(ライン録音のできるテレコも持っていなかった)、聞き取れるまで何度も必死でくり返し再生し、それでも理解できないところはスピーカー抱えて耳にくっつけて、頼みこむようにして聞いていました。いやまわり中英人だから誰かにひとこと訊けばわかるんですが、なんとなく、人に頼らず自分でわかりたいという変な意地があったのです。だからスクリプト本があると知ったときはとびあがり、全速力で買いに行き、珠玉の言葉がぎゅうと詰めこまれ光輝いているその聖典の1ページ1ページをおしいただくように繰ったものです。
御書きこみを読んだとき、あのへんの感じを思い出しました。あの感じは目の前がどんどん開けるようでたいへんいいもんです。ブライアンやフォルティ・タワーズにご到達おめでとうございます。今度はぜひ感想などを。
ちなみに、グレアムを読むなら Calcium Made Interesting もおすすめです。いつも誰かのまた聞きだったグレアムの人となりが、この本の行間からはダイレクトにたちのぼってくるかのようです。
Posted by: akko | 16 December 2006 00:42
またまたのレスありがとうございます。
そしてまたしつこくレスを返してしまいます。すいません。
『The Strange Case ~』の本amazon.jpでありませんでしたか?
http://www.amazon.co.jp/Strange-Case-End-Civilisation-Know/dp/0352301090/sr=11-1/qid=1165838564/ref=sr_11_1/250-7895422-5710607
私はこちらで見つけました。
こちらでも、洋書にしてはかなりお安くなっております。
参考画像もありません。
amazon.ukやamazon.comでUSEDで在庫があるのは確認していたのですが、
送料を考えると結局amazon.jpで1500円以上まとめて注文して、
送料を無料にしたほうがお得かな~と考えて、
USEDの値段までチェックしていませんでした。
……これは破格ですね!
何故か悔しくなります。
akkoさんの仰るとおり、
「これさ場所とるから引き取ってくれない?」といわんばかりですね。
こんなんで商いが成り立つのでしょうか?
『フォルティ・タワーズ』DVD購入後、何度も繰り返し見ています。
見返すうちに、あ、こんなところに伏線が! と気づいたり、
登場人物達の動きにまったく無駄がないなあ……と感動すらします。
こんなに面白いんですから、日本でももっと認知されていてもいいですよね。パイソンが嗜好に合う人は結構限定されてくると思いますが『フォルティ・タワーズ』なら老若男女ごっそり笑わせる力があると思うのです。
(ウチの母親をも笑ったのです)
バジルを演じるジョンはなんだか痩せていますね。
身体に合う衣装を着ているせいか、それとも階段を上ったり下りたりのハードな演技のせいでしょうか?
バジル&マニュエルのコンビがたまりません。好きというか、なんかもうマニュエル羨ましすぎる。私もバジルさんを怒らせたり、怒られたりしたいです。怒っているときのバジルさんはめちゃくちゃ可愛いです。あと、状況判断と応対が素早く、何気に一番頭が切れるポリーや、動じないシビルの大物ぶりも好きです。
個人的に、これまでのジョンのなかでもこの当時の彼が一番カッコイイと思います。
DVD特典映像では、アンドリュー・サックス氏のマニュエルというキャラクターへの深い愛情を感じられてすっごく嬉しかったです。
あ、それから日本でも『シャーロットのおくりもの』が公開されました!
大きく新聞広告が出ていたので、うきうき眺めていたのですが、
やっぱり
ジョン・クリース
でした。
ちなみに、阪神タイガースも正しくは阪神タイガーズですよね?
球団名なのに間違ったままでいいの? とずっと疑問だったのですが、日本語は語尾の発音を弱くしてしまいがちだそうです。ジョン・クリースも日本語読みだと濁音が消えてしまうのでしょうか?
>フォルティの3倍速台詞(ふつうのシットコム比)がいきなり全部聞き取れるわけもない。
私はDVDで英語字幕を表示していても聞き取れません(……)
会話が凄まじく速いので、字幕もさらさら流れていくし、それを追っかけてるだけで一杯一杯です。こんなんで大丈夫なのか、ものすごく不安になりましたが、そこはそれ都合の悪いことは考えぬようにして勉強を続けることしました。
でもakkoさんの情熱にはとても追いつけません。いやもう凄まじいです、スピーカー抱えるなんて。こっそりついていきます。
それにしても、日本語と英語の発音が根本から全然違うということを、どうして学校の先生は教えてくれなかったのだー。いや、私が聞いていなかっただけですよ……。
>あの感じは目の前がどんどん開けるようでたいへんいいもんです。
今まだ『The Life of Graham』をちょこっとずつ読んでいますが、
ちょっとずつグレアムのことを知ることが出来て幸せです。
『Calcium Made Interesting』は実はすでに購入済です。
読破は一体いつになるやら……。
『ブライアン』は心して鑑賞しました。
『ブライアン』のグレアムの評判を聞いていたので、どれだけ面白い、カッコイイ姿を見せてくれるのか、見る前からもう興奮して鼻息荒く、そのまま荒い息のまま一気に見終えたのですが、
面白かったです。
チュニジアの砂埃のなか、痩せた長い手足をバタバタさせて、
目を剥いて群集とローマ兵から逃げる姿は最高でした。
グレアム本人は一風変わった人間だったようですが、
普通の人を演じさせたら、なんでかとっても上手に思います。
テリJママに叱られたり、綴りを間違えてジョンローマ兵に叱られたり……愚直なブライアンが愛しくって堪りませんでした。
ラストの爽快感ったらなかったです。
普通はあそこで終わりませんよね。
でも終わらせてしまうそこがパイソンなのだなあ。
歌うエリックの巻き毛が揺れるのを見ながら、
やっぱりパイソンはいい! とくらくらしました。
ところで、ご存知かもしれませんが、
WOWOWでコメディUK!という英国コメディの番組を放送する枠があるそうです。
http://www.wowow.co.jp/drama/uk/
販促のため『リトル・ブリテン』のDVDがTUTAYAにて無料レンタルされていたので(一話のみ)借りました。なかなかよかったです。英国コメディの評価がこうやって高まっていって、パイソンなどの過去の作品も放送されるようになればなあ……と妄想しています。
そうなればWOWOWに加入してもいいです。
話はまったく変わりますが、古本屋で『萌え式英語攻略法』という面白そうな本を見つけたので、ナケナシの400円だして買ってみました。
(家に帰ってから表紙イラストのやばさに気がついて、慌ててカバーをはずしました)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%82%E3%81%88%E5%BC%8F%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E6%94%BB%E7%95%A5%E6%B3%95%E2%80%95%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%9F150%E8%AA%9E%E3%81%A7%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AB%E5%8B%95%E8%A9%9E%E7%B7%A8/dp/4776790602/sr=11-1/qid=1167516300/ref=sr_11_1/250-7895422-5710607
中学生英語程度の基本動詞150語を、萌える例文で理解しよう! という内容です。しかし、中途半端にオタクで女子の私にはなかなか萌えられず……ただこんな例文を見つけたので、ご報告したいと思います。
・Watchの例文
The black knight watched for the chance for revenge.
黒騎士は復讐のチャンスを窺った。
・Carryの例文
The major of british intelligence service is always carrying permission to
kill.
そのイギリス情報部の少佐はいつも殺人許可証を携帯している。
・Makeの例文
I hear that the people who have heads looking like onions make up to have
the same glasses and the same shape of mouths.
タマネギのような頭をしている人たちは、わざわざ同じめがねと同じ口の形にメイクを整えるらしい。
果たして例文として役立つのどうか、甚だ疑問です……。
(この黒騎士はあの黒騎士とは違うようです)
でも日本っていい国ですよね。
長くなりました。
昨年からパイソンにはまった初心者の私にとって、
akkoさんのブログの更新やコメントへのレスは、
とっても楽しく嬉しいものでした。
今年もどうぞよろしくお願いします。
Posted by: リタ | 31 December 2006 23:15
リタさん
楽しい書きこみをありがとうございます。そして反応が大変遅れましてまことに申し訳ありません。
The Strange Case のDVDを今見ています(実家に持って帰ってきました)が、やはり字幕はありません。本と首っ引きで見るしかないのかもしれませんが、この比較的シリアスなジョンはかなり悪くないのでたとえ一瞬でも目を離すのはもったいないと思うのです。それからコニー美人!アメリカからかっさらわれてこなかったら、コニーは意外と意外な女優さんになっていたりしたかもしれないと、ジョンに内緒でこっそり考えたりします。
フォルティ・タワーズを見ていると、ときどき面白いを通り越して、そのほとんど常軌を逸した複雑怪奇な緻密さがこわくなります。たとえば異様に細密な美術品を見ているようというか。これ、普通の人間にはできないです。こんなもんを週一でやってたら、そりゃ身も細るし髪もアレになります。鬼気迫ってますジョン。とはいえやっぱり異形に面白いのであって、最近見直したなかでは、第2シリーズ第1話の、競馬の金を握りしめた網ランニングのフォルティさんの「いっつ、ま~いん♪」と語尾に「はぁと」がついてそうな口調がむちゃくちゃツボでした。ジョン、鬼気面白すぎ。それにしてもクリーズ普及委員会会員のみなさま、「シャーロットのおくりもの」に関してはどうしたのですか。
『ブライアン』はおそらく(ひいき目抜きで)世界で一番か二番か三番目に面白いコメディ映画だと思うのですが、ごらんになったのは日本版でしょうか。どうせなら、非日本版推奨。なぜかというと、グレアムとテリJのあれがアレなのでいやあパイソンってほんとにいいもんですねという気分になれるからです。
英コメディ最先端としては、リトル・ブリテンもいいのですが、最近ちっと話題になっていたかもしれない「ボーラット」が本当にすごいです。わたくし腰抜かしました。英コメディってすごい。そして、すごい英コメディをつくり場をうごかすのは結局、やはりケンブリッジ・フットライツの人なのだと認識した次第です。はたして日本で上映できるのかどうかわかりませんが、もし公開された際は絶対ごらんください。すごいっす。
萌え単、小耳にははさんでおりましたが。うーん、この本および用例が実際にセンター試験に役に立ったというワコウドと、おねえさんはヒザを交えてじっくり話をしてみたいです。
このように不定期レスのなまけもの管理人ですが、長文は大歓迎なので今後もどうぞお立ち寄りくださいませ。「カルシウム」や、あるいは他のパイソ映画(個人的にはワンダ希望)のご感想もお待ちしておりまする。
Posted by: akko | 23 January 2007 12:35