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14 November 2006

14NOV : ロンドンスパマロットとテリJ先生のライフ・アンド・ハウ・トゥ・サヴァイヴ・イット

ちょっと間があいてしまいましたが皆様におかれましてはいかがおすごしでしょうか。
間があいた理由はと言いますと。まず、ロンドンスパマロットの一般開演日10月17日にパイソンズのみなさん(マイナス映画の撮影で来られなかったジョン(といつものように来られなかったグレアム))が集合したというまったくもってコトホぐべきおめでたいニュースがありました。しかしそういうめでたいことがあったというのに、その集合の瞬間を見逃したというごく私的な理由でもって、いつか書いたように覚悟はしていたものの、わたしはかなりのダメージを受けてしまったのです。ああめでたいなんてめでたいんだ。もうこれから何度あるのかパイソン集合、全力でコトホぐべしめでたいめでたい。しかし、ううう、めでたいめでたいんだが現場主義キリギリス者としてはそこにいたかったなあがっくりがっくり。と、嬉し苦しく複雑にヤラレておりました。

嬉しくるしんでいるうちに知恵熱のような熱がぼっと出ました。いい大人なのにパイソン知恵熱か面白いなあ、とノンキにかまえていたら、それはさまざまな諸症状をともないはじめてあれよあれよといううちに悪化。その素早い展開をひとごとのように傍観しているうちに、だんだん事態はシャレにならなくなってきて、どうやらこれは、セキ悪寒、くしゃみ鼻水関節痛、高熱朦朧これぞ究極インフルエンザ、ともうその邪悪な進行ぶりを立派なお手本として飾っておきたいほどのフル(とこっちの人間は略してかわいく呼ぶ)であることが医師の診断により判明。その後もどんどん進行する立派なフルさんのおかげで結局、40℃の高熱脳で一週間生きるという、人間的に貴重な状態におかれておりました。思わず柳田邦男が取材に来るかと思いました。一週間40℃が続き、わたしの脳は温泉卵になりました。やがてそのうち卵脳の底が白くなり、光のトンネルを抜けるとお花畑であった、はるか彼方では死んだはずのグレアムが「おいでおいでこっちの甘露はジントニ味」とか手招きをしていたりしているのであり、ああジントニ甘露いいねえ、グレアムのシャクならなおさらだよ、とふらふら気弱な温泉脳でさ迷いでようとしたまさにその瞬間、わたしの耳にはエリック声でしゃべるパイソンの神様が



「まだラスベガスがあるよーん」



その瞬間16トンの氷の御足が降臨し、その冷足で踏みつけられたかのように高熱は一気に冷めて引いていきました。そして思わず、「え、そうなんですか、やはりラスベガスに行かねばならんのですか」と叫び、叫んだ自分の声でわたしは平熱の清浄な世界につと引き戻されてまいりました。

どうしたものかラスベガススパマロット。いや、エリックの声でしゃべるパイソンの神様に命を救われた人間はつべこべ言ってはいけないのかもしれない。それにラスベガススパマロットのヴェニューは、かのショウビズの権化のような街で今いちばんナウい(死語)ウィンラスベガスだ。あそこならエリックんちもジョンちも近所だろうし。いやだからどうだというのだ動機が不純だ自分。と、これから当分うるさく悩み続けることになりそうです。

それとニュースがもうひとつ。もうご存知の方も多いと思われますが、テリJ先生が腸癌を患ったという報道、さらにこのとき暴露された、先生には実は現在23歳のスウェーデン人の彼女がいるという衝撃の事実。しかし手術の結果どうやら現在は回復の途上、しかしでもやはりかの女の子がかたわらに

奥さんはどうしていらっしゃるのかなあ、という心騒ぐ疑問はぬぐえないものの、その一方でなんとなく、ノーベル賞のノーベルは晩年に花売り娘に惚れてたいへんなことになっていたなあとか、マルクスもうら若いメイドさんに惚れてたいへんなことになってエンゲルスの世話になっていたよなあとか、なんとなくそういう学者的世界の先人たちのことを思い出してしまうのです。とりあえずどうか、お達者でいてくださいみなさま。

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Comments

(遅くなりましたが)それは大変でございました。無事の生還をお慶び申し上げます。
これからもパイソン神のご加護のあらんことを……と言っていると、エリックが「西暦3000年まで生きる」とどこかで書いていたはずですから、嫌でも長生き間違いなしですね。いや、ほんとにご無事でなにより。

Posted by: eno7753 | 20 November 2006 at 04:03

eno7753さん
ありがとうございます、そして余計なご心配おかけしてしまいもうしわけありません。もう完全復活して、そして今になって(おそらくわたくしが発生源の)フルに倒れ始めた同僚たちのぶんもがりがり働いてあるいは働かされています。同僚のみなさんごめんなさい。

パイソンズのみなさんはときどき「次はあいつだ」みたいな、だんだんシャレにならなくなってきていることを口にして、聞くものは「いやそれシャレにならないよー」と困りつつ、一方でそのつらぬかれる捨て身っぷりに感動すると思います。いや、「みなさん」ではなくそういうことを言うのはわりと限られていますが(誰とは言いませんがエリックとジョンのことです)。3000年の今ごろ、1057歳になったエリックは、骨壷5つに囲まれてたりするんでしょうか。いやひどいことを書いているようですが、捨て身で来るならこちらも捨て身でいようと一生懸命。

Posted by: akko | 23 November 2006 at 07:52

西暦3000年のアスペン・コメディ・フェスティバルの光景が目に浮かびます。ステージには最後のパイソンとなったエリックひとりに骨壷5つ、呼べど叫べど誰一人として返事がないのに業を煮やしたエリックは他の5人の骨壷をひとつずつ引っくり返しては例の歌を熱唱、よく見りゃ司会も客も全員とうの昔にお骨となり果てて、呆然とするエリックのくしゃみをきっかけにステージからも客席からも盛大に灰が舞い上がり、ひとりを残して演者も客も文字通り渾然一体となったコメディのユートピアが現出しましたとさ。


もちろん、終演後のホール中に積もった灰を片付けるのもエリックの仕事。

Posted by: eno7659 | 04 December 2006 at 16:11

すばらしい。しかし片づけまでさせられるのでは、3000年まで生き残るエリックは結局要領がいいんだか悪いんだかよくわかりません。しかしそのエリックのくしゃみは、「アニー・ホール」のウッディ・アレンのそれをしのぎ、パイソン史の範疇をも超えて人類の歴史に残るものになることは間違いなく、なのでなんとか現場にいあわせ、そしてエリックにホウキとチリトリで片づけられるべく、真っ白な灰になりつつもアスペンにたどりつきたいものです。わたしは灰になってもたぶんそんなことをしています。

Posted by: akko | 09 December 2006 at 01:01

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