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29 September 2006

29SEP : マイケル・テリJ・ジョンの本のこと

◇ 唐突ですが、「オールウェイズ・ルック・オン・ザ・ブライト・サイド・オブ・ライフ」とは「人生前向きに行こう」という誘いかけではなく、文字的には「人生前向きに行け」というマイルドな命令形なんであって、このどちらでとるかによってブライアンのラストの意味がちと変わってくるという気がします。あの天使的クォリティを感じるほど美しい十字架の上のエリックが語るには、後者がより深いと感じるんですがどうでしょうか。

◇ ところでご存知の方はご存知と存じますが、しかし、かねてから噂のあったマイケルの日記出版話、これがいよいよ実現します。手始めに10月3日に三部作の第一部Diaries 1969 – 1979 : The Python Yearsが発売されます。わたしは、非常に控えめに言って、もうたまげちまいました。ハッパをやったことまできちんと日記につけちゃうたいへん几帳面なマイケルは、あの怒涛のパイソンの目撃者、というか作った本人のひとりとして、何をどう書いてくれているのでしょうか。こんなことが読めていいんでしょうか。すいませんわたしパイソノタなんですがこんなもん読ませてもらっていいんでしょうか。本当ですか嘘じゃないですか。マイケルってばかわいい顔して人の気を惑わせて、やっぱり外面いい人内面小悪魔ですか。うわあ楽しみでどうにかなりそうだー。

で、自著を出すたびに全国(と若干の外国)サイン会営業行脚に出るマイケルさんは今回はどうするのかなとちと調べてみたのですが、今のとこは11月の末にロンドンの講演とマンチェスターでのサイン会が1回ずつ組まれているだけのようです。(それぞれ11月28日と30日の予定)。それにこれは、この「日記」ではなくBBCの新しい旅番組関係である可能性が高いとみました。

◇ 一方、テリJさんはチェルトナム文芸フェスティバルに10月9日に出現するそうです。
え?わたくしですか。わたくしはまじめなカタギの人間ですから、こんな200マイル離れたとこの月曜日夜のイヴェントなんか、しっかり行きます。もうやけくそです。上記リンク先でも触れられていますが、こないだBBCで4週間放映されたBarbarians およびその後に出た本、これがえらい面白いものだったからいいのです。こういうふうに歴史おたくで歴史んなかに行っちゃってて古代のことを嬉しそうに現在形で語る歴史の先生っていたよなあ、とふと思い出すノリで、こういう先生と本とで勉強をしてみたいもんです。

◇ ところで今、映画「スーパーマン・リターンズ」にはまり倒しています。いや、えーと、あのリスペクトと愛とをもって隅々まで丁寧に再現された旧作の設定、および21世紀に空飛ぶタイツヒーローを成立させるためのの渾身のアップデートぶり、これがとんでもなくかっこよくリアルにうまくいっていて、見ていると自分がコドモのときにどんなふうにスーパーマンが好きだったかという感覚が強烈によみがえり、面白いものを「もっかーい!もっかーい!」とバカのように見たがるコドモ状態に陥り、でも今はコドモではなくてオトナなもんだから、もっかいもっかいと見てしまうという。おまけに主人公は超美形だし(ここ大事)。いや、美しいものは見るべきです。眼福目の保養殺伐日々の一滴の潤い甘露甘露。

しかしIMDbのトリビアで目にしたのですが、この「リターンズ」ではデイリー・プラネット紙の編集長役に当初ヒュー・ローリーが考えられていたそうで、いやこれは米ドラマ「ハウス」でのローリー氏の大ブレイクぶりを反映しているのだと思いますが、それにしても、えええええ!ジャッキー・クーパーの後が英人だったのかよ!とびっくりしました。いやジェームズ・ボンドだってオーストラリア人とかアイルランド人だったりしたし、現代映画界では役者の国籍はあまり関係ないのでしょうか。結局ローリー氏のスケジュールの都合でその話はなしになったそうですが、でももし実現していたとしてたらどうなっていたでしょう。たとえば、旧作ではかの新聞社はただの灰色のオフィスでした。そして「リターンズ」では、新聞社らしい最新のテクノロジがふつうに使われていて、人々はパソに向かいモニターでCNNを見て携帯電話で話をしていて、ジミーのカメラもよく見るとデジカメです。しかしその一方で、「新しいのに懐かしい」という映画をつらぬくテーマを象徴するかのごとく、その人々を囲んでいるデイリー・プラネット社ビルは外観も内装も素晴らしい琥珀色のアール・デコ装飾美術でいろどられています。編集長の個室もどっしりしたアンティークの机が据えられブラインド越しにオレンジ色の光が射しこむ美しい空間になっています。だからあそこにきちんとローリーさんを置いたらさぞかし絵になっただろうなとは思うんですが、しかしかれのアクセントは育ちのいい英人英語です。よかったのかなあそれで。いや旧作でだって、ある英人俳優がどんなに練習させても言葉が英国くさい英語になってしまうってんで、撮影だけして結局後で米人に吹き替えさせたってことがあったじゃないですか。いや「ないですか」って何をおしつけがましい、そんな28年前のことを誰がご存知だというのだ自分。(ちなみに、旧作1の落雷するエア・フォース・ワンを操縦している機長です。と書いて思い出しましたが、そういえばリターンズでも、シャトルの操縦士群の中にヴァージン社会長のサー・リチャード・ブランソンがなにげなくまじってました。たぶん現実のシャトル計画にヴァージン社が関与しているからだと思いますが)。

えー、いや、こんなふうにスーパーマン(以下、S男)の話を始めると止まらなくなるんであって、いい年して何言ってるんだ自分、それにいいかげんにブログの本題に関係ない話を管理人権限濫用で書くのはやめようと(さんざした後に)思ったとき、そういえばジョンがSuperman: True BritというS男本を書いていたぞと思い出しました。

よーく見ると、ジョン著ではなく「キム・ハワード・ジョンソン作、ジョン・クリーズ若干の協力」となっていたりします。


要するに、クリプトン星が滅びる直前ウニ型宇宙船により脱出させられた赤子のカル=エルが、アメリカではなくウェストン・スーパー・メアに落ちていたらどうなっていたか、という話です。とこの設定だけで妙におかしい。ジョンのおかげで「ウェストン・スーパー・メア」は、「ボルトン」「東アングリア」「ラットランド」などと同じく、それだけで笑える地名のひとつになってしまっているような。上掲は、人気アイドルバンド「ザ・ラトルズ」が車の事故で危機一髪、を救うべくデビューした直後の英版S男です。右ページ下にいるのがウェストンの育ての両親、テレビの上にいるのがペンギンです。

とはいえわたしはS男さんに関しては原作ではなく映画の方のファンなので、実はこのスプーフアメコミがどの程度スプーフなのかがいまいちよくわかりにくいです、と正直に白状しちゃいます。例えば「石炭を握ってダイヤにする」というくだりがあるのですが、調べてみたらこれはすでにネタとしてS男スプーフ界に存在するもののようですし。その他に「ヒートビジョンで茶を沸かす」というところでかなり笑ったのですが、これもすでにあるネタなのかどうか。

しかしよくわかることもあります。この英国片田舎ウェストンの育ての両親(なんかこの人たちは、ひと昔前の欧米人が描く日本人のカリカチュアみたいな顔をしている)は、この地球に落ちてきたスーパー息子に向かい、「人と違ったことをしてはいけない、近所の目を考えなさい、とにかく目立ってはいけない」とことあるごとに言って聞かせるのであって、本家アメリカの方で言われていた「息子よ、おまえがそういう能力を持っていることには理由があるんだ」とは、スケールがえらく違います。その違いがすごく英国的、というか、ジョン的視点で見た英国だなあとしみじみ感じます。

これにはたぶんジョンの個人的経験で、実際こう言われたことがあるんじゃないかと感じます。というのはこの両親の存在もなんか現実を反映しているっぽい。例えば、この人たちは特に理由もなくむやみと引越しをします。で、たまに帰省してきたS男さんは実家がもぬけの空になっているので呆然、全英中を飛んで探し回るというくだりがあります。それを読んで、そういえば「正伝」の中で、クリーズ家ご両親も引越し好きな方々だったと語られていたなと思い出すのです。

◇ いかん、パイソンまつりの続きを書こう、その前にちょっと余談を、とパソに向かったのに余談だけでこんなんなってしまった。まつりの模様はまた項を改めます。

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26 September 2006

26SEP : BBCは謝罪し責任者を解雇するか?

本日はちょっと直接にはパイソン関係ではない、しかも日本ではよう知られていないことの話をします。でも本日だけなのでどうぞなにとぞご容赦ください。

この頁にときどき名前が出てくる「トップギア」というBBCのくるま番組があります。わたしは11年もの地球5週目のボコ錆ゴルフに乗っている車無頓着人間のくせに実はこの番組がとっても好きで、シリーズが始まるたびにわーいと喜び、毎週放映を待ち構えるようにして見ていました。そういう人はけっこう多いようで、これはBBCの看板のひとつであり、海外にもどんどん輸出されているそうです。

この番組の何が面白いって、車をねたにとことん遊んでしまおうというその態度、および司会3人組のキャラクターがすばらしい。その3人組とはジェレミー・クラークソン(一番年上で背が高い。口が悪い。仕切る)、ジェームズ・メイ(クールな長髪、保守派、中肉中背)、リチャード・ハモンド(ちっちゃいので「ハムスター」と呼ばれている。でもスピード狂。左ハンドルのポルシェ911を持っていることをあとのふたりにばらされ「かっちょわりー」とネタにされた)の3人です。かれらは互いに名字で呼び合い、くるま好きの子供がそのままオトナになったよ、今は好きな車に乗って好きなことをどんどんできるのが嬉しいなー!というノリで、シリアスな車レビューを聴かせてくれるとともに(もっとも、レビューも「今度のアストンマーチンナントカはこんなにスゴいのにたったの15万ポンドだ!」とかどうも参考にならないものばかりですが)、さまざまな思いつきによるくるま実験を、どんなにバカバカしくともみんなで大真面目にやりぬいてくれるのです。

さて、
先週の木曜日、トップギア新シリーズの撮影中にリチャード・ハモンドが事故を起こし病院にヘリで運ばれ、脳挫傷で死ぬかもしれないという状態に陥りました。それもただのくるま事故ではなく、非公認ながらジェットエンジン搭載車で時速300マイル(時速500kmくらい)の英国地上スピード記録に挑戦しようとしていた最中のことでした。BBCの現役看板の人気者がその番組のために死にかけている、しかもえらく無謀なことをしていたらしいから、という驚きもあり、このニュースはかなりのインパクトをもたらしました。

えと実はわたくし今はこうして冷静に書いていますが、実はトップギアの司会者群の中では、新しいアストンマーチンなんかに乗ったときには「うひゃほーい!サイコウー!」とうれしそうに叫んだりするいちばん明るいハムスター君が大好きでして、だからその第一報を仕事場のスカイニュースで初めて目にしたときにはどえらく動揺しました。その後、カバーがかけられたジェット車の残骸がぽつりと残る事故現場の様子が空撮されプレスに流れました。それを見ながら、あの中であのハム君がと考えたとき、かなり具体的にぐらりと来ました。それはダイアナさんのときよりもリアルなぐらりでした。それ以来ちとわたしはポンコツと化し、しばらくスカイやBBC24にはりついてその続報を追う以外の機能をやや失っておりました。

幸いハム君は最悪の状態は脱し、次第に意識も回復し、ときどき「オレはいったいどうなったんだ?」と口にして、かたわらに詰めているジェレミーに「バカヤロウ、事故ったんだよ、このヘボ」とか泣きながらツッコまれる、という状態にまでなっているそうです。病院の人が「脳に傷がついてるのでこれからが長いよ」とは言っていましたが、もう大丈夫そうだということで、とりあえずハム君のことは次第にニュースのヘッドライナーからはずれつつあります。ま、人間の関心なんてそんなもんでしょう。

で、
ハム君はどうやら無事であるというので、焦点は今後のBBCの態度と対応に移りつつあります。
この件に関しBBCはどうしていたかと思い出すと、まず事故直後のBBCの報道はものすごく冷静でした。特にさわぐことはなく、あくまでもニュースの一環として、ある芸能人が番組の撮影中に事故を起こして重態なのである、という報道的第三者立場をつらぬいていました。そのヘッドラインも、「TVプレゼンター、事故で重態」であり、そこには「トップギア」や「ハモンド」という固有名はなく、なんかこう、必要以上に距離を置こうとしている印象でした。

もっとも当然のように「そもそも事故はなぜ起こったのか。テクニカルな面の安全管理に問題があったのか。それとも、本来なら空軍レベルの訓練を受けた人が乗るべきジェット車に、車番組のプレゼンターで確かに非常に運転がうまい、というかかわいい顔して実はハンドルを握らせるとスピード基地外になることで有名な人であるとはいえ、ハム君を乗せてみようというBBCの判断が間違っていたのか。それとももっと他の予測できない何かか」という議論が起こりました。

それに対してBBCは公式見解として、「BBCと警察との調査が終了するまでそういった詳細の発表は控える。しかしハモンド氏およびそのご家族の立場は心から理解し、かれらのためには最大限の協力を惜しまない」と宣言しています。

しかしこの見解をよく読むと、BBCはこの事故に関しては決して非を認めたり謝ったりしてはいないのです。というか、BBCとジェレミー・クラークソンを含むトップギアの中の人々は、「BBCあるいはトップギアの番組方針は間違っていない、何故ならこれはこういう番組だからだ、ゆえに300マイル時の車にハムを乗せようという判断も正しかったのだ」と強弁しています。おそらくハム君本人ももう少し正気に戻ったら、きっと似たようなことを言うだろうという気がします。

ふと、かつて、BBCが引き起こした醜聞であったにもかかわらず、その報道に関しては完璧に第三者的態度を貫いていて、必要なときはBBC自身がBBCの態度を容赦なく批判していた、ハットン・レポート事件をちょっと思い出しました。

結局あのときは会長のグレッグ・ダイクが引責辞職したわけですが、それでも辞めぎわに「自分はBBCの最高責任者だからこの件の責任を取って辞めるのである、それからこの事件に直接関わった者もしかりである。しかし別の部署にいてこの件に関与していないBBC職員たちにはまったく罪はなく、彼らは糾弾されてはならないのだ!」と断言していました。あのときには「ああこのヒトビトはNHKとは違うのだ」としみじみ感じました。

仮に(あくまでも仮に、ですが)今後の警察の調査で「この事故はBBCに責任がある」とはっきりしたとします。そうなればかれらはまた違う態度になるのかもしれません。が、それでもやはり、ハットンレポートの伝で、「責任がある人間以外には責任はない」という姿勢を貫き、その一方で第三者的にきびしい批判をするのでしょう。

えー、BBC、凄い。その態度に賛成共感するかどうかは別として、とにかくスゴイその態度。というか、そのスゴイもんを存在させているこの社会がスゴイ。ここはとにかくこういうふうにできているのだ。と思いました。

とりあえず、ハム君元気になってくれ。たのむから、あの明るいハム君が死んだりするかもしれないと思わせないでくれ。たのんだよ。もうあんなんはたくさんだよ。

というわけで当頁も回復し、次回からは通常営業です。おさわがせしました。

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19 September 2006

19SEP : あの馬鹿はドゥーン城をめざす (その2)

ようやくぱそさんが退院しました。
酷使と苦労を強いてばかりで入院までさせてしまったというのに、やあこうして治ったよ、さあまた働こうよ、と言わんばかりに淡々と動いてくれる様子を見ていると、思わず「なつかしいパソ君、君は流れゆく時代の中の、ひとつの岩だ」とひしとキカイをかき抱き添い寝したくなります。もうどこにも行くなよパソ。

ところで昨夜人と酒類などを摂取しつつスカイニュースを眺めていたら、フォルティ・タワーズの古典的名場面である、バジル氏赤オースティンエステート折檻シーン(with よくしなる枝)が流れました。
う゛?と身を乗り出したところに、
こういうニュースが報道されました→★★★

この頁での見出しは「フォルティ・タワーズのフェイスリフト」みたいなことになってますが、
スカイTVでのニュースのときのそれは

「FAWLTY TOWERS TO RETURN」

でして、
それを目にした瞬間わたしの脳裏には、ブライアン・シンガーか誰かの監督の、主役に抜擢された俳優は無名ながら超美形白い歯きらーん!とさわやかに、現代の最新CGで炎上キリモミ今まさに墜落せんとする飛行機と乗客とを超高速とスーパーパワーであっぱれ救出するあれはなんだ!鳥だ!飛行機だ!いや、バジル・フォルティだ!
の姿がよぎり、
わたしは思わず古典的に「ブウ」とビールを泡たてて吹きました。

泡まみれの顔をぬぐってよく見たら、かつてパイソンズがうっかり泊まり、しかし支配人が人格に問題のある人で、エリックはブリーフケースを爆弾として捨てられテリGは「人間はそんな食べ方をしない!」となじられ、もうやってらんねえやってんでみんな他のホテルに移っていくところに、「これは面白い」とジョンだけがとどまりそしてかの支配人を観察していた、それがやがてフォルティ・タワーズという名作の誕生につながったといういわくつき、「フォルティ・タワーズのモデル」という枕詞つきで常に語られるグレニーグル・ホテルが、一旦つぶれたけれども内装一新してまた営業を再開したよ、というニュースでした。なんだ超美形リターンズじゃないのか。ち。ちなみに、ウェブ記事によるとプルネラ・スケールズさんだけが立ち会っていて、ジョンはマネキンで参加したとありますが、スカイTVの映像ではそのマネキンは確認できませんでした。いらないんならくれないかなあ。とか思ったことはひみつです。連れは「シビルさん年とっても変わらんなあー」と感心していました。

さて。
9月3日日曜日、ドゥーン城にて行われたヲタクまつりのことを少し。
画像はクリックで拡大します。
それからお城に関してはこちらもご参照ください。

朝4時起きで隣町に住む相棒を拾ってラットランドを5時出発、その前の週にフリンジに行くってんで通ったA1をふたたび、ぼろゴルフを叱咤激励しつつ、なおかつパイソン・シングス!とスパマロットサントラをがんごん鳴らしながら約7時間ひたすら北上しました。エディンバラに行くまでにはいつも天気のカタマリをひとつかふたつ越えるのですが、今回は7時間ずっと冷たい雨がしとしと降っていました。思わず最悪の状態を想像し車中のわれわれは非常に暗あい気分になっていたのですが、幸いスターリングを過ぎたあたりからいい感じに明るくなってきました。

そしてドゥーン城に到着。雨はあがりさわやかな北国の秋の午後です。

午後早い時間に着いたのですが、公共交通機関で来る方法が(特に日曜日には)事実上ないに等しいこのお城は、すでに駐車環境がたいへんなことになりつつあり。

のちには敷地内だけではなく、ドゥーン村の路上まで盛大に車だらけになっていたようです。

すでに中庭(テリJの矢文を受け取ったジョンランスロットがなだれこみ大量殺戮をするあの空間)では場所取りが始まっていました。

持参ダンボールで敷地を確保する相棒。

ちなみにこのバカ歩きTシャツはわたしのです。相棒が「何かここにふさわしい格好をしたい」と切望するのでつつしんで貸与したものです。もひとつちなみにパッカードベルのハコは、このなつかしい岩であるところのパソ君がかつて入ってきたものです。それから、画像上のほうにちらりとランバージャック(しかも正座してる)がいるのが見えます。


そんなふうに場所取りの人に、

なんか妙なカゲがまじっている。


そのうち開始時間の4時半が近づきました。すると「みなさんこんにちはあ。よくお集まりくださいましたあ。ところで、xxxがxxxxをxxxxxするのでxxxxxになるので外に出てxxxxxてください」と司会のおじさん(後述)がアナウンスし、それがあまりにはげしくスコットランドナマリなのでほとんど聞き取れないまま、とりあえずぞろぞろ外に向かう群衆の後につきます。

どうやら城の外で列を作って待て、何かが起こるぞ、といった雰囲気が粛々と。この後ろにもぐるっと列は続いています。


待っている間、すぐ前に並んでいた苦行僧のおにいちゃん3人組と話をしました。手には入場時に配られた、無料おまけのココナツが握られています。

「あのー、さっきから気になってたんですがその衣装すごいすっよ、自分で縫ったの?」
「いやーこのローブは既製品だよ、おれらで作ったのはこの木の切れ端の十字架だけだよ」
「え?こんなもんどこで売ってるの?」
「宗教用品専門店にあるよ」
「で、それ、ひょっとして今日のために買ったんですか?」
「そうだよそれが何か?(さらり)」
あまりのさらりぶりに非常な感動を覚えたわたしは、思わず「お願いですあなたたちの写真を撮らせてください」と頼みこんでいました。「写真変なウェブにのっけちゃうかもしれませんがいっすか」と断ると、「はははは、え、日本の?日本でパイソンやってるの?そうなんだ面白いねあはははははは」という反応でした。


この話つづく。

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12 September 2006

12SEP : わたしは苦情を申し立てたいのだ。

またパソがこわれました。
今回は入院加療となってしまいました。
ネットはできるのですが、メールへのアクセスがないためお返事がかなり遅れてしまいます。お書き頂いた方々にはたいへん申し訳ございません。
それにしても、過去うちつづいた電話およびパソ問題の件でここに書きつらねたことどもからも、今回わたくしが公衆の面前でどのような反応と醜態をさらしたかはおのずと明らかです。
とりあえず、あまりにも同じ問題でこわれ続けるパソがいいかげんやんなってきたわたくしと、それを持ちこまれた販売店員のおにいちゃんとの不毛な会話がものすごく『オウム』であったこと、その会話をあたかもひとごとのように聞きつつ『あははははパイソンってノンフィクションだったんだなあ知らなかったなあおはようからおやすみまで英国社会を見守るパイソンだなあえへへへへへへ』と第二の自分が頭の隅で力なく笑っていたということを申し上げるにとどめておきます。しく。

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10 September 2006

10SEP : ちょっといい話

またつなぎです。つなぎばかりで更新が続き、これではまるで清水義範の「30枚の小説が書けないという言い訳の手紙を編集者に30枚ぶん書いている小説家」ですが、それでもどうしても書かずにいられないことが。

さっきBBCのファンキーなくるま番組「トップギア」の再放送を眺めていたら、ゲストにスティーブ・クーガンが出てきました。
司会のジェレミー・クラークソンが「きみ最近のハリウッドへの進出ぶりはすごいねえ」とほめた後、ふと思い出したという顔で
「でもそういえばクリーズ(と名字呼び捨て)がなんか言ってたんだっけそのことで」
と水をむけると、スティーブがこんなことを。
「あああれは何年前かな、ジョン・クリーズとテリー・ジョーンズの『ウィンド・アンド・ウィローズ』の映画に出てたときのことで、そのころぼくピンクのフェラーリ○○(←よくわかりませんでした)に乗ってたんだよね、だから今日もこんなカッコで(と自分のショッキングピンクのシャツを示す)。で、ある日現場から帰ってったら、ジョンがそれを見てて、

『あのフェラーリに乗っているのは誰だね』(←ジョン的表情と口調。大変似ていて観客笑)そしたら誰かが
『スティーブ・クーガンです』
『なるほど、あれは非常に才能のある若者だ』
『そうですね』
するとジョンが言うには、
『彼にはぜひとも近いうちにガンなどを患ってもらいたいものだ』」

観客はきゃあきゃあ言って大喜びしてました。一生ついていきますジョン。

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09 September 2006

09SEP : あの馬鹿はドゥーン城をめざす (その1.5)

「パイソノタまつりの詳細は明日あげる」とえらそうに書いたとたんに「そうかけけけけけけけけ」とか高笑いしながら仕事様がカタマリでやってきて、2以上の数は「たくさん」としか認識せずたくさんのことを一度に処理しようとすると爆弾が出て機能停止に陥るという初期白黒マックのような8ビット2進法アタマの管理人でもうしわけございません、ちょっと予定が遅れます。来週中には仕事様には丁重にお引取り頂きなんとかします。全宇宙13人訪問者の皆様ならびにコメントおよびメールを下さった皆様どうぞ今しばらくお待ちくださいませ(平伏)。まあ、引退する今するすぐするここですると40年間言い続けていながらぜんぜん引退していないジョンの専サイトということでどうぞなにとぞご笑納。

で、
つなぎその2を。
管理人が愛してやまない文化と教養とセンスオブヒューマーに満ちたためになるニフティ様のデイリーポータルZ様ですが
(お世話になっている店子なのでちょっとよいしょ)
本日、たいへんパイソンな記事があがっております。

「皇帝ペンギンがそんなに偉いのか」

無表情でスーツ殿方ふたりが砂浜で傘さして、というサーレアルな光景が。
そこにつく大真面目なナレーションが。(←ジョン声で読むとなおよし。)
「念のためバスの路線図も確認しておくのも重要だ」というくだりなんかが。
ペンギンというテーマが。
なによりも2ページ目動画の殿方の動きが。

これ素ん晴らしい。
生半可なパイソンの真似よりもよっぽどパイソンだ。
仕事様にまみれている真っ最中にうっかりこれを会社で読んでしまったわたくしは、仕事顔を装いつづけるために鋼のような精神力を動員しました。
(糸電話ダイヤルアップのうちのぱそにはデイリーポータルZ様は激重なのです。すみません上司様、ちゃんと仕事はしてますから。)


それにしても、先日のDPZウェブマスター林様スパムTシャツご着用の件といい、なんか気になるニフティ様周辺です。

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05 September 2006

05SEP : あの馬鹿はドゥーン城をめざす (その1)

こころのヲタクまつりこと、モンティ・パイソン・デイ@ドゥーン城から帰ってまいりました。






感想。







物凄く面白かったです。







と小学生の作文なみの感想しか述べられず恐縮ですが、
いやほんとに物凄く面白かったんです。
だって、
ひえー!!
どえーーー!!!
すげーーーーーーー!!!!
どははははははははははーー!!

おもしろいものすごく面白い面白いよ英人パイソノタの皆様!!!!

片道7時間かけていや行ってよかったのよかないのなんのってもう!!!


と語るだけで気がへんになりこれかれましてすぎちょびれはっぱふみふみ。


とパイソなお花畑方面をふらーとさまよいそうになるみずからを叱咤激励し正気にとどまり、詳しいご報告は明日改めて。


それまでのつなぎとして、巷で話題の「天声人語風メーカー」でこんなことをしてみる。とりあえずビールと枝豆とこれをおあてになってください。



店員はオウムは寝ていると主張している。しかしちょっと待って欲しい。そう主張するには早計に過ぎないか。店員の真摯な姿勢が今ひとつ伝わってこないのである▲例えばオウムは完全に死んでいると主張する客の声もある。このような声に店員は謙虚に耳を傾けるべきではないか▲思い出してほしい、そこに至るまで何度も店員は客の叫びを無視している。店員は客のオウムが死んでいるという主張を間違いであるかのような発言をして批判を浴びた。確かに客にはイプスウィッチとボルトンの識別能力に欠けるという問題もある。だが、心配のしすぎではないか▲店員の主張は一見一理あるように聞こえる。しかし、だからといって本当にオウムは寝ているだけだと主張できるのであろうか?それはいかがなものか。的はずれというほかない▲事の本質はそうではではない。その前にすべきことがあるのではないか。店員は、未来を担う一員として責任があることを忘れてはならない。店員の主張には危険なにおいがする。各方面の声に耳を傾けてほしい。▲店員に疑問を抱くのは我々だけだろうか。オウムは寝ていると主張したことに対しては客の反発が予想される。そのオウムは完全に死んでいて元オウムであるという主張を支持する声も聞かれなくもない▲店員もそれは望んでいないはず。しかし一方で、店員はオウムの死骸を止まり木に釘止めすることが下手である。その上でオウムは寝ていると主張する事はあまりに乱暴だ。店員は再考すべきだろう。▲店員がオウムは寝ていると主張したことにより波紋が広がるであろう。このような今こそ冷静な議論が求められる。





(上記サイトで生成された文をちょっといじってます。)

現在厨房では必死で正気の管理人がじたばた奮闘中。

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