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25 August 2006

25AUG : 笑うエディンバラ2006その2

フリンジの会場は、大はちゃんとした劇場から小はパブの2階を片付けて暗幕張って椅子を並べただけのものまでさまざまで、エディンバラの街中にはそういう空間が約300箇所つくられています。それぞれの場所で昼過ぎから深夜まで芝居・スケッチ・スタンダップなどが平均1時間のスロットで回転しており、総公演数は確か1800本くらいになるはずです。しかもこれはコメディ部門のフリンジだけの数字です。さらにこの他に演劇や音楽や映画や文芸部門があるわけで、これはちょっとただごとではありません。こういうただごとではないことを毎年ちゃんと実現させているエディンバラの中の人たちをわたしは尊敬しています。

1800公演の中から何をどう見るか。
その選択には慎重な判断と大いなる決断力とが要求されます。
とはいえ知っているもの以外は結局、「ザ・スコッツマン」や「ザ・ガーディアン」などの新聞、「ザ・メトロ」などのフリーペーパー(いずれもフェスティバル期間中は毎日数ページの特集を組んでいる)、「スリー・ウィークス」等フェス専門フリーペーパー、フリンジサイトなど、メディアにあがっているレビューに丹念に目を通し『これは自分に面白そうだ』と思うものを探すという地味な、しかし楽しい作業に頼ることになります。

レビューの印象と自分の直感とを頼りにチケットを買ってとことこ見に行き、そしてそれが本当にびしっと面白かったときには、なんというか賭けに勝ちをおさめたようでたいへん気分がよいものです。あいにく面白くなかったときには、ちくそう時間と金返せ!などと大人気ないことを叫んだりはせず、まあおまつりで縁起もんだし。とつぶやいてどんどん次に行くのです。

で、見たものでよかったものメモ続き。

Adam Hills: Characterful
その1800本の中で、フリンジに来たならとにかく何をさしおいてもこの人は見るべしと断言できるのがオーストラリア人のスタンダップ、アダム・ヒルズです。年々会場がどんどん大きくなっていて、今年はキャパ600のアッセンブリーのミュージック・ホール、そこを毎晩ほぼ満席にし続けています。

この人の何がいいかって、とにかく話がうまいのがいい。いやスタンダップの人なので話がうまいのは当然なんですが、なんというか、言おうとしていることがものすごくよく伝わってくる。役者やコメディアンに必須のこの人に伝える技術を『デリバリー』と呼びますが、そのデリバリー能力が明らかに段違いに優れています。そして話題が明るいのがまたいい。誰かをおとしめて笑うとかそういうことをほとんどしない(もっとも、ブッシュやブレアに対する皮肉はぴしぴし言いますが)。

今回は、「おととしフリンジに来たとき、アッセンブリーの向かいのパブで『カッコーの巣の上で』の舞台に出演していたクリスチャン・スレーターとマッケンジー・クルークと飲んでいたら、ある客が突然倒れ、そこに医者とスコットランド人セキュリティとバート・シンプソンの声優のナンシー・カートライトが出現してえらい騒ぎになった」という話が爆発的に面白くて酸欠になるまで笑いました。でも内容を詳しく書いたところでそのデリバリーのすごさは伝わらないと思われるので割愛します。おととしのねた Go You Big Red Fire Engine! がCD になっているのでぜひ実際におたしかめください。 →

アダムで長くなってしまったのでまだ続く。

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