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11 January 2006

11JAN : 幸せなグレアムの仮定

やや旧聞に属しますが、先日英国では同性同士での「結婚」が正式に認められました。
わたしは美術をほんのちょっとかじったりしているのですが、この国で美術なんかやってると、まわりにいる殿方は全員ゲイであると言っても過言ではありません。(そして往々にして、かれらの感性はわたしのような軟弱な婦女子よりもよほど鋭く美しいのです。)
なのでこのニュースにはけっこう「今さら」感を感じたのですが、とりあえず、軟弱な婦女子では想像がつかないほどいまだにいろいろ荒野を歩かされているゲイの方々には心から、「よかったね」と申し上げます。

で、
かぜさんも12月初旬に掲示板で言及されていましたが、この報道を耳にしたとき、わたしが一番先に考えたのが

「グレアムが生きていればなー」

ということでした。
以前BBCでの「いかにこの国でゲイの人々が辛酸をなめさせられてきたか」というドキュメンタリーをなにげなく眺めていたら、ふと70年代なかばのグレアムが画面に現れ、「当時その運動に積極的に動き公共の電波上でカミングアウトしていたなかのひとりがグレアム・チャップマンである」とかなんとか解説がつき、そのとおり何かのトーク番組で真剣にそういうことを語っている映像が続き、うわあ録画録画テープテエエプゥ!と泡吹いているうちに話題が次の時代に行って終わってしまいました。でもそのときに垣間見た、パイソン時とは全然違っていた顔つきのあのグレアムを思い出すにつけ、ちくそう、時代!てめえちょっと遅いんだよ、なんでもっと早く来なかったんだよあそしたらグレアムも違った人生だったかもしれないのによう、となんかものすごくくやしいのです。

さて、同性婚が認められたとたんに大喜びで結婚したのがエルトン・ジョン卿です。これはかなり大きく報道されていたのでご存知の方も多いと思います。
新聞やTVなど一般メディアにに出回ったのが、会場ウィンザーギルドホール前での、カレシとのこういうツーショットでして。

うれしそうですエルトン卿。


ところが。

かのABC振興会さまに、このうれしそうな光景の後、内部で何が起こっていたかというパパラッチ写真が。→★★★


あの顔で
白無垢まとうか
エルトンジョン卿。
字余り。


いやエルトン卿はずっと昔からとんでもねえカッコをしてなんぼ、な方でしたが、わたし的には、かれの生涯を通じて、これが一番インパクトでかかったです。特に人目にさらされない(はずの)プライヴェートの(はずの)場で白無垢をまとっていたということは、これはポーズではなく、本気だったんだと。エルトンおじさまは、本気でそういうものをまといたかったんだ、と。カレシであるファーニッシュさんとの間では、エルトンおじさまのほうがこういうものをまとう立場なんだと。
もうこの世界はやはり軟弱な婦女子では想像いたしかねます。

それでですね。
これを目にしたわたしは正直こう思わざるを得ないのです。

では、グレアムが仮に今生きていたとして、そして幸せにデイヴィッド・シャーロックさんと挙式をあげたとして、

どっちがこういうものをまとう立場なのかなあ、と。


後の議論はグレアムファンのみなさまにお譲り申し上げることにして、わたしは時速127kmでこの場から去ることにさせて頂ければ幸いです。さようならごきげんよう。あとはどうにでも好きにしてください。

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Comments

あのう、わたくしいささか混乱しておるのですが、下の青枠に「……とこれは、フォトグラファーのアリソン・ジャクソン撮影によるパロディです。もちろん、ドナテラも本物ではありませんっ!」とあるので、これは"うそんこ"なのですよね!?

Posted by: まいまい | 15 January 2006 at 11:30

わああ、お手つきこいたかもしれない。わたくし、「……とこれは」の部分が、青枠内の写真の解説だと勘違いしておりました。これはかなり恥ずかしいかもしれない。どうしたらいいのかわからいかもしれない。すみませんのちほどワビ記事をあげて腹を切るかもしれないです。

Posted by: akko | 15 January 2006 at 13:54

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