« 02AUG : この国の湯水 | Main | 29AUG : 男の生きがいは公衆の面前に臓物をさらすことである。 »

19 August 2005

19AUG : ウィル&グレイスまでの長く曲がりくねっていた道

また間があきました。くれぐれもパイソン時に仕事を持ちこみたくはないと願ってはいるのですが、なにしろ最近いろいろと、手から光線が出るほど忙しいのでございます。商売繁盛笹持ってこいと景気がいいのは今のご時世まことにありがたいお話ではあるものの、パイソンがお留守になってはいけませぬ。もっとも書くねたそのものには事欠いているわけではなく、例えばこないだ届いたAt Last The 1948 Show とDo Not Adjust Your SetのDVDを見たら全員激若なので涙が出てきたとか、マイケルなんて子供じゃん!とか、とはいえ確かこのころ既に結婚していてお子さんまでいたんだよな、とか。とはいえこういうことを詳しく始めようとすると、ブログの全長1メートルや2メートルや1.94メートルでは足りなくなるのは火を見るよりも明らかなので、時間ができたときにゆっくり思うさま上げようと考えているうちに、結局こういうふうに間が空くのです。というか、こういうことを連ねているあいだにさっさとやればいいのであって、これではまるで清水義範の「30枚の原稿がどうしても書けず、すみません書けません実はこういう理由がありまして、と言い訳の手紙を原稿30枚ぶん書いている小説家」です。
とりあえず、10月の頭くらいまでちょいと忙しさが続くかもしれませぬゆえ、その間はこのように立て板に餅の如き更新頻度であることが予想されますが、それでも是非とも、お近くまでお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ。

ところで上記を書きながら思い出しましたが、
「I'm Sorry I'll Read That Again」

「Do Not Adjust Your Set」
も、
当時のテレビ・ラジオ界でよくあった手違いのときの決まり文句なわけです。Do Not Adjust Your Set は直訳すると「調整はしないでください」でしょうが、でも日本語的文脈だとなんでしょう。「しばらくそのままでお待ちください」か。
いずれにせよ、ケンブリッジ組とオックスフォード組が持ち番組に同じような思いつきでタイトルをつけているというのは面白いです。エリックが橋渡しになっているのかもしれませんが。もっともケンブリッジ組が「お詫びして訂正します」と謙虚だったのもこの時代までで、お詫びした後に「責任者は解雇致しました」と続けるのがパイソンです。

ところでウィル&グレイスの第6シーズンDVDも買いました。第6シリーズをハコ買いしたわけで、今更ですが、どうにもパイソンエンゲル係数の高い生活を送っております。

でもこれは「アタリ」です。なにしろジョンが自分では絶対に書きそうもない台詞をしゃべらせられているのが大変楽しい。

たとえば初めて出会う場面。あるホテルで、自分の旦那を寝取ったロレイン・フィンスターニいう英人女に復讐すべく、その女が泊まっているはずの部屋に忍びこもうとしたカレンは、しかし高い窓に届かない。そこに通りかかった英人男、つまりジョンに、カレンは肩車を頼む。身長差約40cm。

「いいとも、ただしどこまで持ち上げてさしあげられるかはわからない、ちょっと肩を痛めていてね、ベトナム帰りなものだから」
「あああのひどい戦争、マニキュア屋も大勢失業したそうね」
「いやこれは去年の5月、買った娼婦に撃たれたのだ」

一体何をしたんだ。それからカレンの答えの意味が一瞬わかりませんでした。すごいことを言いますこの人は。

その後でジョン、すなわちライル・フィンスター氏が、ロレイン・フィンスターの父親であるとカレンが気づき。

「あの女があんたの娘?あんなビッチにも父親がいるとは驚きだわっ!」
「さよう、あんなビッチにも父親はいたというわけだ。お茶でもいかがかな?」
「お茶なんていかがじゃないわよっ!」
「スコッチでも召し上がるかな?」
「スコッチなんか召し上がるわよっ!(受け取って一気に飲む) で、どこなの?どこにいるのあの女はっ?」
「そう訊かれてすぐに教えてさしあげるとは思わないでほしい。先ほどご自分で、見つけた日にはあの女が死ぬまでセックスやり倒してやるとおっしゃっていたではないか。つまり、どんな父親が、そういう相手に娘の居場所をわざわざ教えてあげようとするだろう?」
「ふん、いいわよ、そんなら自分で探すからっ!」
「もしくは―」
「もしくはっ?」
「もしくは、ひとつ取引をしてみてもいいかもしれない。例えば、キスひとつにつき、私が情報をひとつ提供する、というのは?」
「なんて図々しい!あんた何様のつもり?あたしをそこらの売春婦かなんかと勘違いしてんじゃないのっ?… で、何、上着は着てていいのそれとも脱いでほしいの?」
「ふむ、私も紳士だ。だからそのままにしておいてほしい、後で私が破くということで」

その後この二人は「取引」にすごい勢いで突入するのですが、書き写していくと楽しくてこのまま最後まで続けてしまうのでこのへんでやめておきます。
ちなみに、画面には出てこず台詞だけで示唆されるので一度は聞き流してしまいましたが、二度目に見たときに、どうやらジョンのフィンスター氏はジャック(カレンの友達でゲイのおにいちゃん)にも、カレンの住まいを白状させるために、同じ種類の「取引」をしかけて成功したらしい、と気がつきました。うわあああ。番外編でその場面撮影希望!実現したら買う絶対買う!

UKではまだこの第6シーズンの放映途中です。DVDには当然同シリーズ全部、最終話でカレンとフィンスター氏が結婚するところ(そして、フィンスター氏の弟役でティム・カリーが出てくるところ)まで入っているわけですが、うっかり見てしまったらむこう数週間、くそ忙しい中での生きる支えが消えてなくなるので、誘惑を鋼のような意志の力で押さえつけて耐えています。もはや、このドラマはウィルとグレイスが主人公であるということなど完全に忘却しつつ。

|

« 02AUG : この国の湯水 | Main | 29AUG : 男の生きがいは公衆の面前に臓物をさらすことである。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40480/5543825

Listed below are links to weblogs that reference 19AUG : ウィル&グレイスまでの長く曲がりくねっていた道:

« 02AUG : この国の湯水 | Main | 29AUG : 男の生きがいは公衆の面前に臓物をさらすことである。 »