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30 April 2005

30APR : スパマロットはこんなんだった。

こんなものを見つけました。今年3月のスパマロットのオープニング日の様子だそうです。キャストや関係者の人のインタビューとともに、舞台の様子もあります。最後の方で本人パイソンズさんたちも出てきます。いやあのにぎやかな芝居の後に本人さんたちが出てきたら、そらもう劇場まとめてむちゃくちゃ盛り上がったことでありましょう。楽しそうだなあ。→

舞台の様子では、映画のあそこだな、とわかるところと、なんだこれは、というところがあると思います。女の人が多いですね。詳しくはまた帰ってから改めます。それからランスロットに関するある非常に重用な場面があるのですが、それはここには出てきません。ねたばれになるのでわたしも黙っていることにします。ただ、ハンク・アザリアの何かを超えたはじけっぷりが素敵、と記すだけに今日のところはとりあえずとどめておきます。もう思い出すと汗がにじんでくるくらいの素敵さ。ああランスロットってば。

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30APR : ニューヨークでサーカスに出会った。

今日はメモがわりに走り書きでひとつ。
わたしはひとつ発見をしてしまいました。
1964年にニューヨークに来たケンブリッジ・サーカスは、確かにエド・サリヴァン・ショウに出演しているのですが、
他はグレアムも含め全員いるのに、ジョンがいないのです。ジョン抜きサーカスなのです。
わたくしは驚きました。
当時ジョンはニューヨークで他の仕事をしてたりしてたからだろうか。テリGのHelp! とか。でもこう言ってはなんですが、当時は単に奇怪な雑誌編集者だったテリGのために(あるいは他のことでも)エド・サリヴァン・ショウを欠席するだろうか。
うーんわからない。なんでなんだろうもったいない折角の機会を。
もののパイソン本にはよく『ケンブリッジ・サーカスはエド・サリヴァン・ショウに出た』とありますが、ジョン抜きであることに触れられていたものはあまりなかったような。いやわたしもてっきりそう思ってましたが。やはり一次資料にあたらねばならないのだなあ。あたるとこういうことがあるから、まったく古いもんをあさるのは面白い。

それにしても、
わたくしはついに動くケンブリッジ・サーカスを見ました。
なんだか泣けました。
ビル・オディの歌がもう抜群にいい。あとティム・ブルック=テイラーってばきちんとダンスが踊れる人でした。
ただ願った。
ああここにジョンがいればあああどんなにかあああ!と。
さがしものは見つけにくいものなので、わたしはまだまださがし続ける気でいます。

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29 April 2005

29APR : スパマロットを見に行った。

わたくしは今ニューヨークにおります。
そしてたった今スパマロットを見たところです。

感想:

いやもう面白いのなんの。

確かにわれわれの知っているホリグレではないです。
だけど2005年のブロードウェイのスパマロットなのであります。
いやはや会場中がこんなに盛り上がった芝居というは初めてです。大ヒットするべくしてしている芝居です。これはすばらしいよ。
ああこんな現象がわたしの生きてるうちに起きるなんてまったく愉快だ。

詳しくはまた改めますがしかしこれだけは。
21世紀のランスロットは、
歌を歌っていて、
というか歌を歌って踊っていました。
ああ愉快だ愉快だ。

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25 April 2005

25APR : スパマロットを見に行く

というのは実は、こないだたまたまある仕事ツテ方面から、良さげなスパマロットのプレミアムチケット(というか、つまり、ダフ券)が現れて、「お姉さん、買って。今しかないよ。うふ」と言ったのです。
(すみません下↓の April 20 からの続きです。)
誘惑に身を持ち崩してはいかんとぐっと一度は耐えました。しかしわたくしにとってのスパマロットとは「見に行くか見に行かないか」ではなく、すでに「いつ見に行くか」レベルの問題です。(初期の当頁で定義したキリギリス三原則:「1及び2に反しないかぎり、キリギリスはそこに行かなければならない」。)それは自己の意思でコントロールできる衝動ではもはやありません。だからどうせごはんが1日2回のイモと水との「ああ無情」状態になっても、あるいは芝居を見るために年越しソバの配達をひとりで100軒やりたおす北島マヤ状態に陥っても、わたしのことだからいずれは見に行くんだろうし、ここにダフ券さんが現れたのも何かの縁、というよりはほとんど運命、パイソンの神様の思し召しであり、善は急げと言うし、欲しけりゃ今すぐしがみつけという格言もあることだし、ではうかうかと乗せられてしまおうと思ったのです。いや善だとしての話ですが。それと格言かどうかも別にして。

でも舞台がどのようなものでそれが面白いのかどうかはよくわかっていません。どうやら映画とは相当違ったものになっているらしい、という噂を小耳にはさむばかりです。
でも。
パイソンズが低予算と悪天候と悪段取にヤラレつつ、ブリテン島の片隅で一生懸命撮った映画が、30年後に華やかなブロードウェイで不意によみがえり、するとパイソン好きの人間が、どこからともなくウンカのように、笑うために集いきている。わたしは実は、スパマロットの出来がどうこうというより、この事実そのものに大変好感を持ちます。まるで「フィールド・オブ・ドリームズ」です。パイソンを作れば、ヲタは来る。

ところでついでに、スパマロットに合わせ、テレビ&ラジオ博物館にて上映されているらしいこのようなパイソン祭りを見に行く予定です。→ 以前コメント欄でこれを教えてくださったトコツカさんどうもありがとうございます。

しかしこれをよく見ると。
どうやら今週には、ケンブリッジ・サーカスがエド・サリバン・ショウに出演したときのフィルムが出てくるらしい。
ええええ え え え  え   え    え    え  ーーー
なんてこった。わたくしはたおれました。思わず中島みゆきと化し、道に倒れてジョンの名を呼びつづけちゃいました。
20代のサーカス連@エド・サリバン・ショウ。1964年のその映像を、わたしはどんなに探していたことか。日本のBSでしばらく放映されてたその番組を、「いつかサーカス出演回が放映されるかもしれないから」と、人に土下座してメシをおごって無理矢理録画してもらってたくらいです。でもそんなもんは全然放映されません。もうこれはどこにもないのか。写真すら見つからないし。このケンブリッジ・サーカスのエド・サリバン・ショウとはすでに消滅したのか。故出演フィルムなのか。デイジー摘んで幕を引いてお空で聖歌をさえずり存在を停止した元出演作なのか。と思っていたのです。
しかし、
パイソンの神はヲタを見捨てておらぬ。いいぞニューヨーク!やるじゃん!メリケ万歳!

どうやらまた2年前と同様こんなんばっかで、通常のニューヨーク観光客的行動は全然せずに終わりそうですが、キリギリスにとってこっちの水の方が甘露であることも困ったことに事実です。

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20 April 2005

20APR : Pythons and How to Survive Them

当頁が今週月曜日更新分の週刊ココログガイドに載りました。このうわごとのような拙ブログにあたたかい手をさしのべてくださり、誠にありがとうございましたニフティ様。

えー。どうもありがとうございます。物凄くありがたいです。でも。でもあの。そのー、申し訳ありませんしかし、「生き残りの」では、あたかも生きている方が少数のように聞こえなくもないような気がしたりなんかするのは気のせいでしょうか。念のためにここで再確認申し上げますと、今生きている5人が生き残りというよりはむしろ1人だけが先に死んだのであり、他5名のパイソンの皆さんは立派にぴんぴん生存しています。それぞれに枝分かれした人生を地球のあちこちで送っているということを、ときどき風のたよりに耳にします。

たとえばマイケルは今週17日の日曜日、奥さま(美人)と2人でBAFTAのTVアウォーズに現れました。場所はあのロンドンのドゥルーリー・レイン劇場です。ドキュメンタリー部門にノミネートされていた「ヒマラヤ」はあいにく賞を逃してしまいましたが、そのかわり「とてもTVに貢献したで賞」みたいな名誉賞を、サー・デイヴィッド・フロストと一緒にもらっていました。確か数年前にグラミーの方で、音楽貢献賞授賞のスピーチのとき「こんな貢献賞なんてジジイがもらうもんだ。けっ」と言い放ったのは、ジジイ最前線のミック・ジャガーではなかったか。でも礼儀正しいマイケルはもちろんそんなことを言ったりはしないのです。フロスト卿の方ならともかくとして。

えー、
ところでわたくしは、
どうやら来週スパマロットを見に行くことにしたようです。

詳しいご報告はまた次回。

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14 April 2005

14APR The Funniest Sketch in....

春なので、ちょっとペンギンを上に乗せてみました。ジョン専の皆様におかれましては、花粉など微細なものどもに屈することなくお元気でいらっしゃいますか。

さて先日コメント欄でも話に出ていましたが、チャンネル4の視聴者投票によるベストコメディスケッチ50本が決定、4月3日夜に3時間ぶち抜きで特番が放映されました。同局のウェブ頁はこちらです。→  右上のResults で結果が見られます。
とりあえず結果を全部並べちゃいます。

1. Lou and Andy (Swimming Pool) - Little Britain
2. Petshop/Dead Parrot - Monty Python's Flying Circus
3. Tubbs and Edward (Road Men) - The League of Gentlemen
4. Vicky Pollard (Swimming Pool) - Little Britain
5. Four Candles - The Two Ronnies
6. Going For An English - Goodness Gracious Me
7. Acorn Antiques (Two Soups) - Victoria Wood, As Seen On TV
8. Breakfast - The Morecambe and Wise Show
9. Ted and Ralph (Drinking Game) - The Fast Show
10. Good Aids/Bad Aids - Brass Eye
11. The Slobs (Brown Baby) - Harry Enfield and Chums
12. The Spanish Inquisition - Monty Python's Flying Circus
13. Silence of the Lambs - French and Saunders
14. Papa Lazarou (The Circus Comes to Town) - The League Of Gentlemen
15. Ministry of Silly Walks - Monty Python's Flying Circus
16. Previn Plays Greig - The Morecambe and Wise Show
17. The Only Gay in the Village (Daffyd's Coming Out) - Little Britain
18. The Pool - The Day Today
19. Michael Jackson's Crib - Bo Selecta!
20. Suit You! Tailors (New Job) - The Fast Show
21. Masterchef - The Smell of Reeves and Mortimer
22. Singing Match - Smack the Pony
23. Job Seekers (The Interview) - The League Of Gentlemen
24. History Today - The Mary Whitehouse Experience
25. Mastermind - The Two Ronnies
26. One Leg Too Few - Peter Cook & Dudley Moore, Beyond the Fringe
27. Two Soups - Victoria Wood, As Seen on TV
28. Gerald the Talking Gorilla - Not the Nine O'Clock News
29. Mr Cholmondley-Warner (Women Know Your Limits) - Harry Enfield's Television Programme
30. Stoneybridge Olympic Bid - Absolutely
31. Nudge Nudge - Monty Python's Flying Circus
32. Craig David on Tour - Bo Selecta!
33. Constable Savage - Not the Nine O'Clock News
34. Singing in the Rain - The Morecombe and Wise Show
35. Alan Partridge (At the Races) - The Day Today
36. The Dagenham Dialogues - Not Only But Also
37. Thatcher and Cabinet - Spitting Image
38. Damn It! - A Bit of Fry and Laurie
39. Saying Goodbye - Smack the Pony
40. Class Sketch - The Frost Report
41. The Pandas (Japanese Tourists) - Who Dares Wins
42. Cissy and Ada, Babysitting - The Les Dawson Show
43. Two Flies - Alas Smith and Jones
44. Jockey Safari - Big Train
45. A La Carte - The Tommy Cooper Hour
46. The Four Yorkshiremen - At Last the 1948 Show
47. Slade in Residence (Christmas Day) - The Smell of Reeves and Mortimer
48. Rod Stewart's Bum - The Kenny Everett Television Show
49. The Lumberjack Song - Monty Python's Flying Circus
50. Smashie and Nicey (Radio Quiet) - Harry Enfield's Television Programme

ご参考までに、以前にも一度ここでねたにしましたが、Radio Times読者による同じ主旨のベスト10はこちらです。微妙に結果が違います。

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1. Dead Parrot
2. Four Yorkshiremen
3. Lou & Andy by the Pool (Little Britain)
4. Going for an English (Goodness Gracious Me)
5. I Want a Brown Baby (Harry Enfield & Chums)
6. Ministry of Silly Walks
7. One Leg Too Few (Not Only But Also)
8. Papa Lazarou  (The League of Gentlemen)
9. Two Soups  (As Seen On TV)
10. Spam
(source: Radio Times 4-10 December 2004)
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今回CH4では、今飛ぶ鳥を落とす勢いのリトル・ブリテンが1位でした。番組中では2位まで発表されたとこで、ナレーションの人が「あの『オウム』がついに1位ではなくなった!」と叫んでいました。どうやらそれはひとつの事件であったと見えます。

リトル・ブリテンに限らず今回ここに並んだものには、スケッチのキャラクターが定着していて、キャラクターと決まった設定がその番組中に何度もくり返し現れているものが多いようです。例えば1位から20位までだと、1、3、4、7、8、11、17、19、20位あたりが、そのキャラクターが何度もその番組に現れて定着している、すなわち同じキャラクター・設定・展開・オチのスケッチがたくさんあるものです。つまり、われわれはルー&アンディとか、タブス&エドワードとか、ヴィッキー・ポラードなどの存在を、この上位に入った特定のスケッチの外でも、何度かくり返し見せられて記憶に刷りこまれているわけです。

パイソンズはそういうことをしなかった。
キャラクターのくり返しやパターンなどは可能な限り排除する。そしてアイディアが続くかぎり違うものを作りつづける。
と、おそろしく手間ヒマがかかって体力を消耗しそうなやり方に徹したわけです。
そうしてかれらが身を粉にするようにして作った1回きりのキャラクターとそのスケッチが、反復されるキャラクター群にまじり今でもこうしてきちんと生きのびている。
いやこういうパイソン的方法と、くり返しによりキャラクターを定着させたりすることと、どちらが上でどっちが下かとかそういうことでは決してないのです。
ないのですがしかし。
英コメディ界の超古典になっていて、「この国の文化だよなあ、これはもう」「永遠に存在するんだろうな」と言われていて(By 番組内でコメントしていたポール・ホワイトハウスとチャーリー・ヒグソン)、30年以上1番か2番目に面白いと認識され続けているスケッチのキャラクターであるプラリーン氏が、実に「オウム」1本だけの存在であるというのは、やはりただごとではない。と思います。

それと。
40位の「クラス・スケッチ」をご存知ですか。
ジョンとトゥー・ロニーズによる、上流・中流・労働者階級の3人の男の、社会階級についてのやばい会話のスケッチです。ジョン(上流、194cm)とロニー・バーカー(中流、170cm)と、ロニー・コーベット(労働、153cm)が直立不動で横一列に並んでいるだけでヴィジュアル的に非常にインパクトがあるのですが、内容も「私は彼らを見下ろしている、なぜなら私は上流の人間だからだ」とかたいへんヤバ面白い。初出はフロスト・レポート、すなわち1966年です。こんなシブイもんがいまだ支持されているあたり、やはり階級問題とは英国のポップ文化の原動力であると感じます。
ヴィジュアル面はここの一番下をどうぞ。スバラシイ大中小ぶりです。 → 

あと46位に「4人のヨークシャー男」がありますが。上記Radio Times版ベスト10にも入っているこのスケッチは、何故こんなに強いんでしょう。パイソンズが舞台でやり続けていて、秘密警察舞台はTVでリピート放映されていたから、でしょうか。それにしてもどうしてこの1本なのか。それと、「ヨークシャー男」に投票した人たちは、おそらくうっすらと「これはパイソンスケッチである」と思ってはいたのでしょうが、これは実はフライング・サーカス中には存在しないということを知っていたのかどうか。
これがスケッチとしてTVで放映されたのは、46位にあるとおり1967年のAt Last The 1948 Show です。このCH4番組中でオリジナルのスケッチがちょっと紹介されました。イブニングタイ姿の若ジョン、若グレアム、若ティム・ブルック=テイラー、不詳マーティ・フェルドマンの4人でやってまして、いやーそれはそれはゴージャスなゴーーーーーォジァスな眺めでした。

で、番組を通じコメントしてたあるコメディ作家の人が、ここで「そういえば、実は『ヨークシャー男』は、ティム・ブルック=テイラーが書いたんだそうだよ」と言いました。それを受けて、やはり番組中ちょこちょこコメントをつけていたジョンいわく、「うーん確か、あの話は、ティム・ブルック=テイラーとマーティ・フェルドマンが最初に思いついて書いたはずだ」。えっ、そうだったのかっ。知らなかった。やるじゃんティム。古典だよ古典。その後なんとなくパイソンのもんということになってしまったスケッチが、パイソンズにより舞台にかかるのを見るたびに、ひょっとしたら「それ、ぼくが書いたんだけどなあ」とつぶやいていたりしたんだろうかティム。

と、パイソンについて始めるとどんどん書いてしまってすみません。ここらで深呼吸をひとつして、その他わたくし個人のおすすめを少し。すはー。

★6位の GOODNESS GRACIOUS ME (BBC, 1998)
在英インド人インテリ天才集団の手による、人種問題を原動力にしてコメディに切りこんできた衝撃の番組です。6位のこの「イギリス人になろう」(とわたしは呼んでいる)は、労働者階級の英人男性が、週末に泥酔した挙句インド料理屋になだれこみ、強がって超辛いカレーを次々に注文し大騒ぎしつつウエイターに対しても乱暴にふるまう、というよくあるしかしとっても見苦しい光景を、そのままひっくり返したものです。

つまり深夜の上品なレストランで、酔っ払ったインド人たちが
「よおしオレはフィッシュ・アンド・チップスだ!」
「ナニヲ!オレはステーキ&キドニーパイだあどうだスゲーだろう!」
「オレにはバターロールを10個持ってこい!」
「いやオレに12個だ!」
「お、お客様どうぞお静かに、それからその人数では量が少し多いのではないかと」
「にゃにおう!てめー、インド人にはバターロールなんてイギリスのもんは食えるわけねえってえのか文句あっかあ!」

なんてカッコいいインド人なんだ。この他にもGoodnessには、「スーパーマンはインド人だ!」「クラブ・ニルバーナ」など名作が多いです。

★10位のBRASS EYE(CH4, 1997)& 18位の THE DAY TODAY (BBC, 1994)
2本とも、60年代サタイアコメディ精神に80年代パンクコメディ精神をかけあわせ、それをさらに100倍過激にしたかの如きすさまじいブラック・ユーモアを武器にする、クリス・モリスとアーマンド・イアヌッチの番組です。ニュースやドキュメンタリーを装ったブラック・コメディなのですが、きちんとしたスタジオできっちり金のかかったセットを組んであるため、ぱっと見には普通のニュースと区別がつきません。で、嘘か本当か区別のつかない中、大真面目にとんでもないことをやるわけです。これがもう並みのとんでもなさではない。
例えば10位に入っている1本は、嘘ニュース番組の一環としての、スタジオに視聴者を大勢集めての討論で… モリス氏が司会で… 陽性だという男性が… モリス氏は最初は彼に非常に協力的で… 「輸血が原因である人々こそが社会の犠牲者なのだ!」とか… でもその男性が「いや違うんです… 」 するとモリス氏は… あああああ、この先はヒドすぎてわたくしにはとても書けぬ。ちなみにモリス氏はこんなことばかりやっていたため、BBCに出たのはTVデビュー作The Day Today のみ、以降はみなCH4です。BBCがほとぼりがさめるまで無期限で干しているのだと思われます。

★9位&20位のTHE FAST SHOW (BBC, 1994)
ポール・ホワイトハウスとチャーリー・ヒグソンによる、スケッチが並んでいるだけの、フォーマット的にはスタンダードなスケッチ番組です。反復ねたも多い。しかしこのスケッチ群は、カドがくっきりと立っててメリハリがきいていて、しかしどっか今風に新しくズレていて、すばらしくクオリティが高いのです。
例えば Ted & Ralph シリーズとは。広大な敷地のお屋敷に住む貴族のラルフと、見るからに粗野な家付大工のテッドというキャラクターがいて、で、実はラルフはテッドのことが好きで好きでしょーがない。チャタレイ夫人ですな。でも身分が違うし共通の社会生活もない。無骨で口数の少ないテッドはストレート、既婚ですが、それでもラルフはなんとか近づきたいわけです。

「(広大な庭を横切って歩いてきて) やあ、テッド。何してるんだい?」
「………… 鉄条網を………… 張ってるんで……」
「ああそうか、鉄条網ね。いい網だね。… 今日はいい天気だねテッド、そう思わない?」
「………………… はあ…」 
「いい天気だね。まったく… いい天気 …ねえ、テッド?」
「………………… はあ…」
「ねえ、君…、ティナ・ターナーは好きかい?」

わたしはこの「ティナ・ターナーは好きかい?」を聞いた瞬間、椅子から落ちました。あと別スケッチで、テッドに靴をみがかせようとする猟仲間の貴族に、「テッドにそんなことをさせるなあー!」と半泣きでたちむかうラルフ、なんてのもあり、これは味わい深いキャラクターです。
ちなみに9位に入っている1本は、あるきっかけがあってようやくテッドの交遊社会に近づけたラルフが、しかし近づいたゆえにとてもかわいそうな目にあってしまうという、面白悲しい1本です。これが入るとはシブイ。
もうひとつちなみに、ジョニー・デップがポール・ホワイトハウスの大ファンで、来英中BBCまでやってきて、20位の Suit You, Sir! スケッチ(これも面白いんだけど言葉で説明不可能)のひとつに嬉しそうにゲスト出演してました。そのおかえしかどうか、映画Finding Neverland に、ポール氏がほんのちょっと出てます。宙吊りの子供を落としちゃう劇場の人の役です。

すみません、今日は調子に乗っていっぱい書いてしまいました。でも実は、なるべくこういう話はしたくないのです。この手の話題は避けて生きていきたいのです。何故かというとわたしは、こういう話題を振られると、3日3晩くらい平気でしゃべるから。いや本当の話。

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05 April 2005

05APR カリフォルニアからの手紙

ボスの家の地下室の隅の方に押しこめられてひっそりはたらくキツネザルさんチームから、先週また限りなくジョン家の近況報告に近いニュースレターが届きました。たいへん面白うございました。

とりあえずそこからひとつ。
今晩(というか日本では明日超早朝)はジョンサイトでメンバーオンリーのチャットがありますよう。
またしても自宅時間で午前11時半から、という芸能人がオンラインになるにはあまりにもさわやかに日が高い時刻からです。翁、夜が早いんだろうなあ。

ジョンサイトに忠誠を誓いし皆様よ、

米西海岸時間の4月5日火曜日午前11時30分
つまり、
日本標準時の4月6日水曜日午前3時30分
よって、
グリニッジ時の4月5日火曜日午後6時30分

に仮想のジョン家へ走って行って力強くその扉を叩け。前回きわだってタイプが遅いことでなみいるジョン専たちを驚倒させたあの腕はいまだ健在なりや。

ところでそのニュースレターにちらっと載ってたカミラお嬢さんの御姿。ワンダのときはちんちくりんの幼児だったのに、いやなんというすさまじい美人に成長なさったことか。わたくしはタマシイをゆさぶられました。上のシンシアさんも美女ですし、なんというか、トンビとか鷹とか修道院の垣根に生えるエンドウなどのことが今しきりに脳裏によぎるのは何故でしょう。


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