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29 March 2005

29MAR 円卓の騎士ニューヨークへ行く

いや、例の「スパマロット」がたいそう売れているらしいですよ旦那。こないだスカイニュースで「ブロードウェイのスマッシュ・ヒット」と取りあげられ、エリックがインタビューされたりしてました。なんでも、初日にはパイソン連全員が現地に集合して開演前の空間をにぎやかしていたりしたそうです。その集合姿がちらっと画面に映って、わたくしは「わっ」とさけんで倒れました。

しかしそのあと引き続き舞台の模様が紹介されたので、わたくしはがばと起き上がり、テレビを抱えこむようにしてじろじろ見ました。そのとき見たかぎりでは、例えば「ザ・プロデューサーズ」の映画と舞台との違いくらいの違いがどうしてもあるようです。プロデューサーズの場合は「個人的には映画のきっつくてブラックをつらぬいてる方が好きだけど、歌つきの舞台でやや角が丸くなってるとこも面白いじゃん」ですませられるのですが、ホリグレの場合は、うーん、わたくしなにしろヲタだからなあ。しかしそのときはとりあえずヲタ粘着心を放り出し、あるひとつのことだけを画面の中に必死で探していました。そしてそれを見つけた瞬間思わずわたくしはさけびました。「おお、ランスロットが歌を歌っている!」。

調べてみたら確かにチケットはずいぶん先までほとんど売れてしまっているようで、わたくしは今、どうしてもぬぐいがたい「出遅れ感」にまみれています。ま、いいです。なんだかだ言って、ダフ券方面でもなんでもなんとかして、結局見に行っちゃうんだろうなあわたくし。つけたマッチの燃えさしで、「ヲタの意地」とテーブルに書いてみる。意地の結果として、新しいパソが先送りになったりごはんとおかずの質が当分二段階くらい落ちたりすることになるのでしょうが、人生はこういうもんです。とこういう人生を生きてそして死んでいくんだろうなあわたくし。

それにしても、最初は正直言って「大丈夫なのか」とどうしても思わずにいられなかったスパマロットが売れたってんで、わたしは腰が抜けるほど安心しました。よかったようエリック本当に。まったく心配させて手のかかること。でも、何をやっても婦女子わーきゃーで安泰であるよりも、手のかかる方が圧倒的に面白いので、ぜひともそのままの君たちでいてほしいと思います。

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21 March 2005

21MAR グッディーズが(また)やって来た

ザ・グッディーズベストDVDの2枚目が出ました。嬉しい。これは嬉しい。ちくそう、まったくわがことのように嬉しいぞ。2枚目が発売されたということは、2年前に出た1枚目がそれなりに売れたということですね。だから言ったじゃないですか、グッディーズはカルトなんであって、パイソンと同じ土俵で比べるのがそもそもまちがいなんだってば。(←誰に言っているのか。それはおわかりになる方だけがおわかりでありましょう。) 

でも実際の話、ほっといても永遠に売れつづけるであろうパイソン関連物件とは異なり、グッディーズの場合はちょっと気にかけてあげないといかんというか、手のかかる子供の方がかわいいというか、いやこんなインテリ大人3人組をつかまえて子供もなにもないけれど。子供というか、わたしは実はティム・ブルック=テイラーのぽっとしたお坊ちゃんぽい感じに弱くて、あのさらさらの金髪や、登った木から下りられずにスーツ姿で枝にしがみついてしくしく泣いたりしているところを見ていると(1枚目 "The Kitten Kong" 参照)、こういう人を家に置き、わたしが働いて養ってあげたいという強い衝動におそわれます。って、ヒモタイプなのかティム・ブルック=テイラー。それにしても、「2枚目が出た」というだけでこんなに嬉しいなんて、黙っていても大量のDVDが次から次へとどんどん出現する「指輪物語」など一部の映画に比べると、なんてファン的にささやかにつつましいヨロコビでありましょうか。そして、この2枚目DVDには、わたくしの個人的いちおし初期の大変愉快なエピソード「ジ・エンド」が収録されているではないですか。もう、買う!買う!

日本でもうちょっとウケませんかね、グッディーズ。パイソンやレッド・ドワーフがいけてるんだし、今の日本にはどんな奇っ怪な趣味にでも対応できる人材が揃っていると思うんですが。だめかなあ。いやグッディーズが奇っ怪という意味ではなくてもののたとえとしてですが。

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16 March 2005

16MAR 逃げろ、コメディアンども!

ちょっと間があきました。いやパイソンに仕事は持ちこまない主義ではいるのですが、最近上の方の人が商売繁盛法の一環として「下っぱどもをびしばし働かせましょう。生かさず殺さず状態まで追いこんじゃいましょう。けけけけけ」と決意したらしく、わたくしたちは手から光線が出るほどコキ使われておりまして、もう半死半生阪神阪急。おかげで、当頁にもどうにも手をつかねており申し訳ございません。上の方の人々には商売繁盛はよいことですが、しかしわれわれの方は給料に反映するわけでもなく残業代も出ない。その一方でうちの社長が「英国リッチな人リスト」の上位50人に入っていたりするんであって、そういう事実に相対すると、みぞおちのあたりから暗あい衝動がわきあがってきてわたくしはコブシをかためて立ち上がり、そして、うちにこもってこっそりちゃぶ台を引っくり返してみたりするのです。

いいもーん上の人。やるならやれ。わたくしはあくまで、キリギリス道をきわめてみせましょう。

えーと、
ちょっと旧聞に属しますが、先日CH4で「ザ・コメディアンズ・コメディアン」という番組が放映されました。300人のコメディ業界人たちがよってたかって自分のヒイキの人たちの名前を挙げ、それを集計して上位50人を選んじゃおうという番組でした。その300人の中にオジー・オズボーンが入っていたのがやや気になりましたが。

で、結果はこんなん出たんだそうです。

1. Peter Cook
2. John Cleese
3. Woody Allen
4. Eric Morecambe
5. Groucho Marx
6. Tommy Cooper
7. Laurel and Hardy
8. Billy Connolly
9. Vic Reeves and Bob Mortimer
10. Richard Pryor
11. Chris Morris
12. Tony Hancock
13. Bill Hicks
14. Peter Sellers
15. Steve Martin
16. Ronnie Barker
17. Steve Coogan
18. Charlie Chaplin
19. Eddie Izzard
20. Paul Merton
21. Eric Idle
22. Peter Kay
23. Larry David
24. Rowan Atkinson
25. Bob Hope
26. Harry Hill
27. Victoria Wood
28. Spike Milligan
29. Christopher Guest
30. Michael Palin
31. French and Saunders
32. Eddie Murphy
33. Bob Monkhouse
34. Rik Mayall
35. Steven Wright
36. Ken Dodd
37. Les Dawson
38. Chic Murray
39. Stephen Fry
40. Joan Rivers
41. Joyce Grenfell
42. Phil Silvers
43. Jackie Mason
44. Eric Sykes
45. Robin Williams
46. Paul Whitehouse
47. Bill Cosby
48. Mike Myers
49. Ricky Gervais
50. Mel Brooks


いろいろ議論はあるでしょう。例えば、
・ピーター・クックが1位でどうしてダドリー・ムーアがどこにもいないのだ。とか、
・エリック・モアコムが4位で何故アーニー・ワイズがいないんだ。とか、
・というか何ゆえにクックとモアコムは単体でローレル&ハーディとかリーヴズ&モーティマーとかフレンチ&ソーンダースは組であるのか。とか、
・スパイク・ミリガンが28位とはどういうことだ。とか、
・「ジ・オフィス」で大ブレイクした49位のリッキー・ジャヴェイズは、しかし果たしてコメディアンなのか。とか、
・TVに出てる人ばかりやん。など、など。

しかしここで一句。
春近し、やっぱりジョンは強かった。

上記の如くいろいろ議論があったようですが、そこはそれ、おみくじと同じ要領で、わたしは楽しい結果だけを見つめて生きていきたい。さりげなくランクインしているエリックとマイケルもなかなかシブイと思います。(がんばれテリJ。)

ところでこないだタイムアウトの3月2日号に、最近ジョンが言ったことが引用されていました。前後の文脈は省きますが、それはこういう一文です。

"Sadly, I now know that comedy changes nothing."

これを目にして以来わたくしは色々考えました。おそらく「現在コメディは何ものも変えることがない(いや確かに以前は変えていたんだが)」、という含みがあるのでしょう。このひとことは、間違いなくその「変えていた」時代を生きていて、現在にいたるまでその変化を定点から見てきた、まるでガンダルフのようなジョン翁以外が言ったことだったら、ただの隠居のひとり言だと片づけられそうな言葉であると思います。いやジョンでもそうなのかもしれませんがそれはともかく、ひとつ残念なのが、インタビュアーさんがもう一歩踏みこんで、「じゃ、どの時代のどのへんまでなら変えられていたというのだ。自分はどのへんまでかかわっていたのだ」と訊ねていないことだと思います。誰かジョンにそういうことを訊いてきてくれ、頼むから。

わたしとしては、おそらくコメディの質というよりは、社会のありようが変わったからだと思います。というか、コメディが世の中を変えられていた時代の方が特殊だったんじゃないかと感じるのですが、どうでしょうねコメディ界のガンダルフ先生。いやジョンはイアン・マッケラン卿をあまり好かんらしいので、この比喩が適当かどうかはさておき。

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