« September 2004 | Main | November 2004 »

28 October 2004

28OCT 10月27日のいろいろ

1日遅れながら、ブリテン島のほぼ中心でジョンさんお誕生日おめでとうございますとお叫び申し上げます。おりしもその翁の善きご生誕日、偶然か否か、英国ではめでたくもダイ・アナザー・デイがTV放映されました。楽しく観賞しました。

改めてDADを見て一句。

春はあけぼの、夏はよる、とりあえずビールに枝豆、ジョンQにはピアースボンド。激しく字余り。というかすでに山頭火。

ジョンQとピアースボンドは、並べると、ふたりともガタイがよいので銀幕映えしてまことによろしゅうございます。真のボンドファンの皆様がこの映画に辛い点をつけていることは重々承知しておりますが、それでもわたしは、Qとボンドとのあのケミカリーにいけてる雰囲気だけで、もう永遠にDADの味方です。

ところでキツネザルさんチームの近況報告メールによると、ボスのお誕生日にいよいよジョンサイトを本格始動させたんだそうですが。→ 
何の因果かわたくしのブラウザでは見ることができないのであります。
フラッシュをインストールしても真緑の画面のまま押しても引いても何も起こりません。
何度やってもだめだということがわかって、わたしはかなしくなり、シクシク泣きながら、ウリャードリャーがらがらがっしゃんとちゃぶ台を引っくり返しました。いっそのこと本当に何もなくて、ただ単にキツネザルさんとジョンとが結託してわたしを釣って遊んでいるのであれば、それはそれでかなり面白いと思うのですが。どうすればよいのか、どなたかご示唆下さい。お願いします。



さて。


↑その27日夕刻、ケンブリッジのへファーズ書店で、お客さんだけではなくカウンター内の店員さんもすっかり立場をうち忘れた様子で、赤子まで持ちだされて一体何を見ているのかというと、





はたらくマイケルです。



↓後ろから見るとこんなんです。

キリギリス三原則にのっとり、性懲りもなくまた行ってまいりましたマイケル@サイン会@27日。ところが、今回は定刻1時間以上前に到着したにもかかわらず、店内は人人人人人人、すでに大行列ができていました。ケンブリッジという文化的な街の、仕事後の時間の催しであるということをわたしは失念しておりました。


行列中わたしのまわりには、色々な人がいました。例えば、おそらく仕事後に子供を迎えに行き、そのまま列に並びに来たのであろう若いお母さんが幼児の手を引き、「いーい、これからテレビに出てる人に会うのよ」「テレビにでてるひとってだあれー?」「マイケル・ペイリン、こないだ雪の山の番組見たでしょう」「マイケル・ペイリンー?」「そう、会ったらちゃんと挨拶するんですよ、『ハローマイケル』って」。それから場所柄学生もとても多くいました。ヒマラヤ本をたくさん抱えた若いお嬢さんが、携帯電話を肩にはさみ、正しいケンブリッジ発音で「あなたたち今どこにいるの?図書館?きちんと全員の分は買ったし列にも並んでいるから大丈夫だけど、勉強なんていいから早く来なさいもうすごい人なんだからあー!」。わたしがキリギリスをやめられないのは、実にこういう、その場にいる人がひとつことを考えわくわくしている空気が好きだから、という理由もあります。


それにしても、
キリギリスではありますがわたくしはいいかげんオトナなので、芸能の人に対し「きゃあきゃあ目が合っちゃったわあアタシのこと見てたんだわあきゃあ」などとはさわいだりはしません。
しませんのですがしかし、
それでもしみじみ思いました。なんていい人なんだマイケル。

今回もきびしいフラッシュ規制とポーズ禁止令がしかれていたので、わたくしは自分の順が終わった後も数メートル離れた場にとどまり、ヘタな鉄砲数打って当ててみようと、日が落ちた少ない光量の下カメラをいろいろいじくりながらフラッシュなしの写真を撮っておりました。

(わたしのカメラは、なんかの拍子で人からもらった、まったく身分不相応で使いこなせないキヤノンEOSD30です。)

すると、大行列をさばくべく本屋の人とマネージャーの人とが列をトコロテンのように「はい次」「はい次」と送り出し続けているので、ほとんど1秒も休むひまがないのというのに、少し離れたところでごついカメラを抱え悪戦苦闘している日本人女を見たマイケルは、さかんにそちらに向け、いいのが撮れたか、じゃこれならどうだ、こんなんはどうかな、と口パクの合図と目線を送ってくれるのです。長いキリギリス生活において、親切にそんなことをしてくれる人に初めて会いました。あああああ。流れ落ちる涙でファインダーがくもりもう何も見えない。ここに来る前昼間に、80マイル離れたノリッジですでにサイン会をひとつこなしてきていて、そこも似たような大騒ぎでいいかげん疲れているであろうというのにマイケル。

だから、使える写真は結局上掲のものだけだったことが後に判明したときには、わたしはケム川に身を投げケムの藻屑と消えたくなりました。すみませんすみませんすみませんすみません使えなくてごめんなさい。



↓終了時刻の6時が迫っても、まだ店外にこのような行列が。(この後行列は中で階段をのぼり、階上をぐるっと一周し、階下でさらに半周するのです。)

かのように昨日はなんだか楽しくキリギリスびよりでした。ジョンは一時期、ファンからもらったマイケル人形を肌身離さず持ち歩いていたという噂を小耳にはさんでおりますが、それもまったくもってもっともうなずける話というものです。
(いや待てよ…)

| | Comments (6) | TrackBack (0)

24 October 2004

24OCT Touching The Void

先週日曜日の「ヒマラヤ」@BBC第3回目で、ベースキャンプをめざして進んでいたマイケルは、山のような荷物を抱え斜面をかけあがる地元民シェルパたちを遠くに眺めつつ、しかしイギリス人にはいささか薄すぎる空気にやられ、もうトレードマークのカバンもかついでいられず、登山杖がわりのストックだけにすがりつきながら、「い、今、なんだかひどく気分が悪いんだけどこ、これは疲れなのかそれとも高度のせいなのかよくわからなげほがほがほごほ」と咳こんだりしてしているので、わたしは見ていて胸がいっぱいになりました。その様子は多くの婦女子の胸をもいっぱいにしたらしく、翌日五月雨式に「昨日BBC見たけど今はマイケル・ペイリンは大丈夫なのか」と訊ねられました。何故ひとびとがわたしにマイケル・ペイリンの近況を訊こうと思うのかよくわかりませんが(本当に何故だろう)、「こないだは元気そうだったよ目がまだちょっとだめみたいだけど」と即答できてしまうのも事実です。それはともかく、今晩の第4回目までにはマイケル元気になっているでしょうか。それともまた、婦女子たちが涙を絞り、ヒマラヤの尾根に雨の如くにふりそそぎ、川となって山を下り谷を走り、野を横切り畑をうるおし、呼びかけるのでしょうかわたしに(ホイ)。

さてピーター・セラーズ伝記映画 "The Life and Death of Peter Sellers" を見てまいりました。製作中から遺族の方々が公開に反対してもめていましたが、結局かえって話題になり余分な注目を集める、というわりとよくあるパターンを踏んだ感があります。見てみたら、確かにこれは遺族の方々が反対したくなるだろうなと思える私生活話満載でした。しかしあいにくわたしは赤の他人であるうえ私生活ゴシップ話は嫌いではない方なので、どんどん楽しく見てしまいました。そういう内容ゆえ評は割れているようですが、とりあえずセラーズ役のジェフリー・ラッシュが物凄くうまい。それにしてもストレンジラブ博士を演じているセラーズを演じているラッシュは異様に楽しそうで、この人はいい人に違いないという気がしました。

それから、冒頭にグーン・ショウの録音風景が再現されていて思わず「おお」。この映画にはBBCが製作に関わっているし、再現風景のディテールは正確だと期待したい。となると、グーン・ショウとは、観客とバンドをスタジオに入れ、台本片手に3人マイクの前に立ち、効果音はいろんなモノを叩いたり振ったりしてその場で鳴らしつつ、一発勝負のライブ録音。かっこいいなあ。あの時代のBBCラジオコメディにだけそなわる特別なドライブ感は、こうして生まれていたのだと思いました。

ところでどうしても雑念の入りがちなわたくしは、グーン・ショウ後に話が映画界方面のことになるにつれなんだか気もそぞろになり、「あのうピーセラ先生、そのへんでマジック・クリスチャンなんてもんを撮影したりはしませんでしたか」と小さくつぶやいてみたりしました。言及することなく時代は順調に下っていくばかりで、でもピーセラさんがお亡くなりになる最後まで望みを捨てずに待ってはみたのですが。ち、ピーター・セラーズを前にしたら全然しゃべれなくなり、NGを連発した挙句セラーズ氏に『あの使えないバカをおろせ』と言われてしまうジョン・クリーズ青年を見るのを楽しみにしていたのにちくそう。 (だからクリスティーズのあの場面は、後でジョン単体で撮りなおし、それをつないだものなんだそうで。)

| | Comments (3) | TrackBack (0)

16 October 2004

16OCT ヒマラヤに登りて笑え

一昨日10月14日に記したような事情により、しばらく半基地状態にあったわけです。どのくらい基地だったかというと、こないだのヒマラヤ第2回の日曜夜、タイマーをセットし忘れて外出してしまうくらいの基地だったのです。出先で気がついた瞬間「うわあああああ一生の不覚ぅ!」とさけびました。ああ、わたしの家が電話一本で録画ができる初穂のマンションだったらよかったのに。というわけで、ヒマラヤ2回目未見です。もうしわけございません。ちっ。おぼえてろよ。とイカリのやり場がないので妙に逆ギレてみたり。

しかしこれだけは忘れるわけにはいかんと力をこめつつ、12日火曜日のマイケルサイン会@ハッチャーズに行ってまいりました。午前11時半くらいに到着したら、それらしき人は2、3人しかおらず、あららこんなものなのかしらと思いつつ4人目に加わりました。すると、12時過ぎたあたりから人々がカタマリでどわっと押しよせはじめ、店はあっという間にヒマラヤ本片手の老若善男善女で満ちあふれ、始まる直前には1階隅から始まった列が、店内を半周して階段を登り2階の端に達するまでになっていました。お店の人が右往左往しながら「どうしましょもうこれから来る人お断りしなきゃとても終わんないわよう」。わたしの後ろの美人マイケラーさんいわく「先週オックスフォードストリートのウォーターストーンズにも行ったんだけど、そのときはもっとヒドイ騒ぎだったわよう、通行人もマイケルだってんで全員入ってきちゃって」。いやたいしたものです。

始まる前にお店の人がやってきて言いました。「みなさーん、ちゃんとヒマラヤ本持ってますねえー?(はーい。)そのヒマラヤ本は、ちゃんと当店でお買い上げの本ですねえー?(はーい。)よろしい。ところでお願いがあります。カメラをお持ちの方もたくさんいらっしゃるようですが、まず、なにぶんにも大勢の方がいらっしゃっているので、止まってポーズを取ることはご遠慮下さい。自分とマイケルさんの写真が欲しかったら、前か後ろの人にカメラをあらかじめ渡しておいて、流れを止めないようにして撮ってもらってください。それからフラッシュは厳禁です。(えー?)ご覧のように店内はあまり明るくないのですが、実はマイケルさんが、ヒマラヤに行っている間雪で目を痛めてしまって、フラッシュの光に耐えられないそうなんです。(まあーー!)みなさんどうかよろしくお願いします、流れを止めず、そしてフラッシュ禁止ですよ。(はああーい)」

↓ああマイケル、目がそんなことに。とココロをちくちく痛めつつ、フラッシュなしで一生懸命がんばりました。若干の手ブレなにとぞご容赦。




↓わたしはヒマラヤ本と同時にこんなものにサインを頂いてしまいました。


それからまいまいさん。ペイリン旅サイト掲示板についていたリンクをよく見てみたら、12月初旬にも若干ロンドンでサイン会または講演会の予定があるようです。10月5日ログを修正しておきましたので、よろしければご参照下さい。

ところでお話変わりまして。
ジョンサイトにメアドを登録したら、ボスのもと劣悪な環境で酷使されているらしいジョンサイトの中の人たち(チーム名:The Lemurs)から、定期的にニュースレター(というか、近況報告メール)が来るようになりました。この人たちは送信者名をサイト名やチーム名ではなく John Cleese という個人名にしているので、受け取るたびにわたしはとてもびっくりします。

さて、10月27日はボスの誕生日だってんで、キツネザルチームさんはこっそりボスのための誕生日メッセージを募集しています。
ここで書きこめるそうですが直リンクで飛べるでしょうか。 →  

みずからもうすぐ誕生日だよと公言してメッセージを募集(というか、強要)する芸能人というのもわりと珍しいと思いますが、しかしそれはジョンにしかできないワザであることは確かです。わたしは何を書こうかとまだ思案中ですが、「早く次のボンドを作ってください」とか、ジョンに言ってもあまり効果があがらなさそうなことばかり思いつくので困っています。

ちなみにニュースレターというか近況報告メールの申し込みはこちらだそうです。
http://johncleese.ifanz.net
とりあえず申し込んで、そしてジョン・クリーズさんからお手紙もらってとてもびっくりしてみるというのはいかがでしょう。

| | Comments (5) | TrackBack (0)

14 October 2004

14OCT 毒をくらわば

個人的なことで恐縮ですが、「個人的なことで恐縮です」とさえ書いておけばいいことにして、平気でどんどん書きます。昨日わたくし、英国永住権を取得してしまいました。

すさまじいストレスと時間がかかるすたもんだの手続きがあり、おまけに許可の可否は当日最終段階において内務省の人が判断するまでわからず、もし「否」と出た場合わたくしは仕事をやめ荷物をまとめて即帰国、という状態に追いこまれるため、実はここ数週間、「ええいもう落とすならさっさと落とせ早く落とせ。いいから落しやがれ。ウルァつべこべ言わず落とせっつってんだろドルァー!」と半基地外状態になっていました。だから昨日、内務省の人がついに、「いいよ、許可しましょ。じゃこれ許可書。はい」と言ったのがにわかには理解できず、「え?いいの?ほんと?知らないよどうなってもわたしにんなもんくれた日にゃ」とつぶやきましたが、しかし「じゃ返しなさい。はい国外退去」と言われないうちに、許可書をわしづかみにして光の速さで走り去りました。そしてかれらの手の及ばない地点に達したところで初めて立ち止まり、わたくしは「ニヤリ」と笑いました。

ちなみに内務省での最終面接の前日、「いいか面接官に好印象を与えるのだ。自分の能力をアピールしろ」という英人に、「わたくしの能力とは、客観的に見ていかようなものでしょうか」と問うと、「えーとあんたの場合、そうだなあ、パイソンのスケッチを暗誦してみせるってのはどうだ?」。ありがとう英人。

実際にパイソンを暗誦したかどうかなどの詳細は、来週19日火曜日発行のQuick嘘屋の拙連載英国在住日記にてどうぞ。と、話題が個人的であるだけでなくついでに自己営業までしてしまうなんて、まったく猛省を促されるべきうかれた行動ではありますが、本日だけはどうぞこんなんでご勘弁下さい。明日から平常営業に戻ります。おそらく。ニヤリ。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

05 October 2004

05OCT 行脚するマイケル

今日は日記の合間にいそいで書き走った覚え書きです。前ブログにコメントをおつけ下さった方ありがとうございますでもレスはすみませんもう少しお待ちください、および、本題になかなか戻れなくて申し訳ございません、そして、「書き走る」などという乱れた日本語でごめんなさい、など多方向に一度に詫びを入れつつ。

◇「ヒマラヤ」第一回メモ。
アフガン国境近辺一触即発火薬庫的地域を訪れ、部族間に争いがあるから需要がある、故に供給もあるこれ当然、と平気でぺらぺら説明している現地の人に連れられて、八百屋で野菜が売られているように店先でリアルな銃が売られている武器マーケットに入りこみ、マイケルはカラシニコフを触ったりしていました。マイケル・ペイリンと銃という、信じられないようなツーショットが発生するのもやはり時節柄か。と、大変印象的でした。一般視聴者の皆さんの目にも同様に映ったようで、放映翌日ある人に「昨日のマイケル・ペイリンがヒマラヤに行ってたやつは、テロ前に撮影されたのか?違う?あれはやばい。とてもやばい」と問われました。

◇おとといロンドンをほっつき歩いていたら、「サハラ」のときもサイン会が行なわれたピカディリーのハッチャーズ書店の店先に、「来週ここにマイケル・ペイリンが来るんだよ。皆様どうぞおいでませ」という広告が出ていました。思わず「わっ。もう始まっているのだ」とさけび、あわてて探したら、ペイリンズ旅サイトの掲示板にこのような素敵なスケジュール表をあげて下さっている人が。→ 

10月中に一気に勝負をかけるが如く組まれている全国一大サイン会ツアーのその予定をこっそり転載。なお、ハッチャーズをはじめ場所はすべて本屋です。

10月7日(木) 18.00 ウォーターストーンズ @オクスフォードストリート、ロンドン
10月12日(火)12.30-13.30 ハッチャーズ @ピカディリー、ロンドン
10月13日(水)16.00-17.00 ウォーターストーンズ @ランカスター大学構内
10月16日(土)14.00 @チェルトナム文学フェスティバル
10月18日(月)12.30-13.30 オタカーズ @アバディーン
10月18日(月)17.00-18.00 オタカーズ @ダンディー
10月19日(火)12.30-13.30 ウォーターストーンズ @エディンバラ
10月19日(火)未定     ボーダーズ @グラスゴー
10月20日(水)12.30-13.30 オタカーズ @カーライル
10月22日(金)12.30-13.30 オタカーズ @リンカーン
10月22日(金)17.00-18.00 ウォーターストーンズ @ノッティンガム
10月25日(月)未定     WHスミス @ブリストル
10月25日(月)未定     ウォーターストーンズ @カーディフ
10月26日(火)12.30-13.30 オタカーズ @ウスター
10月26日(火)17.00-18.00 ブックスETC @ソーリハル
10月27日(水)12.30-13.30 オタカーズ @ノリッジ
10月27日(水)未定  へファーズ @ケンブリッジ
10月28日(木)12.30-13.30 オタカーズ @ミルトン・キーンズ
10月29日(金)12.30-13.30 ボーダーズ @オクスフォード

12月6日(月)18.30-19.30 RGS @ロンドン
12月9日(木)13.00 セルフリッジズ @ロンドン
12月10日(金)12.30-13.30 スタンフォーズ @ロンドン

それでは皆様来週火曜日ピカディリーはハッチャーズにてお会いしましょう。ということで。
 

| | Comments (3) | TrackBack (0)

« September 2004 | Main | November 2004 »