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28 September 2004

28SEP 山に登り下りてきたイギリス人の話

最近マイケルを見かけるようになっていたのです。トークショウに出たりとか、新聞にコラムを書いたりとか、あと先日映画「ウィンブルドン」のプレミアを見にきてたりして、マスコミへの露出度が明らかにあがっていました。

これはひょっとして、と思っていたらやっぱりそうで。




来週から「ヒマラヤ」が始まりますよう。



サハラの直後あるインタビューで、次の目的地はどこかと問われ「これでしばらく旅のことは考えずにすごせると思ってたんだが(笑)」と言ってたのに。でもまた立ち上がって、出かけていって、ヒマラヤに着いて登って下りて帰ってきたか。なんかいいなあ、「生きていくマイケル」って感じで。

最近ちと身辺がばたばたしてて若干ツカレを感じていたのですが、BBCを眺めていて不意に「ヒマラヤ・ウィズ・マイケル・ペイリン、来週日曜夜9時から放映だよ」という番組スポットを見た瞬間、ツカレがぱーと身体から離れていくのがわかりました。しばらくたのしみが続くことになります。

BBCサイト内でどうしてもまとまった記事を見つけられないので、とりあえず番組リスティングをひとつ。→ 
それからおなじみマイケル旅サイト →  
ヒマラヤ本は9月27日発売になっているようです →  

それにしても。
旅ドキュメンタリー作家としてのマイケルさんは、BBCで作品を発表する際、その宣伝兼フォローアップとして、サイン会講演会その他で英国のすみずみまで飛び回りものすごく働き(あるいは、働かされ)ます。わたしは実はサハラのときは恥も外聞もかなぐり吹き飛ばし、局地的にオッカケと化してしまいました。真のマイケラーの皆様には誠にもうしわけございませんでした。今回は大人としてのつつしみと常識を持ち、おとなしくヒマラヤの空気よりも冷静な態度で、マイケラーの皆様には先におわびを申し上げておこうと思います。すみません、今回も色々ありそうです。

お話かわりまして。
BBC2に Topgear という面白い車番組があります。わたしはこれが大好きで、オイルさえろくに取りかえられないくせに毎週見ています。なにしろ、司会のジェレミー・クラークソンの偏ったクルマ観に強力に番組が支配されているのがすばらしい。そしてその口調にたいへん説得力があり、見てるとうっかりフェラーリなんかをひとつかふたつ買いに行きたくなります。

このクラークソン氏が書いた本を先日読んでいたのです。トップギアの前にやってた Motorworld という、世界各国のクルマ事情に関するドキュメンタリーにまつわるエッセイなのですが。

あるときクラークソン氏はオーストラリア内陸部に行ったんだそうです。そこは巨大かつ茫々たる荒野であり、ランクルで3日間ばりばり走っても風景は全然変わることなく人にもまったく出会わない。ようやく人を発見したと思ったら、しかし隣人までは100マイル離れ、店までは200マイル、町までは18時間かかり、牛の群れを追うのにその人は自家用セスナを使うとか、そういう想像を絶するような世界だったそうです。

で、
その人があるとき言うには。

「今度、ここにマイケル・ペイリンが来るんだよ。オレ迎えに行くんだけどさ。ガンビーのカッコしてったら、やつは怒るかな?」

それに対し冷静なクラークソン氏は「おそらく。」と一言コメント。

ああ、生きていくマイケルがこんなところに。わたしはこの数行を、何度も読み返しました。


ところで、いきなり休んでいたエディンバラ話は次回から復活の予定。乞う生ぬるいご期待。それから、ここまで書いたところで、ボスによりとても劣悪な環境で酷使されているらしいジョンサイトの中の人たちからメールが。なにやら10月のボスの誕生日に新しいことが始まるよし見受けられるのですが、すみませんジョンさん、当サイトとして本末が転倒してるのは承知のうえで、それも次回にさせてくだされ。

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Comments

うおー、いよいよスか!
Amazon.co.uk様から、ご丁寧にも、近々"Himalaya"が発売される由、わざわざその事のみ告げるメールをいただいていたので、そろそろかもと思ってはおりました。
前回、運良くも、マイケルのサイン会実行期間中に英国に行く機会を得ましたが、運悪くも、直前に日程の変更を余儀なくされ、航空チケットのキャンセル料を取られた挙げ句に目指していたサイン会の日程からズレてしまい、ただ本屋の窓にきれいにディスプレイされているサハラ本たちの写真を撮って帰ってきた。というニガい思いを味わいました。(クソッ、強行するべきだった…。)
まあ、今回も行ける可能性としては、ちょー望み薄ではありますが、どこかにスキあらば、あわよくば、と思えるだけでもウレシイ気がします。

Posted by: まいまい | 28 September 2004 at 12:45

初めまして。とはいっても前回mikiの名前でゲストブックに書き込みをした者ですが、どこかで同じ名前を見かけたのでややこしいけど変えました。
マイケルの番組が放送になると聞いてつい出てきてしまいました。パイソンと出会ってまだ半年なので、マイケラー初級ですけど。
ああ、見たい!しかしイギリス行きはおろかBSも見られないので、ネットからわかる情報に目を凝らしつつ、日本でも放送されることになったら友人に強制録画させます。貴重な情報ありがとうございます。
お話変わって、実はマイケルの次に好きなのはジョンなのです(次だなんてすみませんっ!)というかジョンの強烈な印象があったからパイソンを見続け、Akkoさんのおかげでフォルティの面白さを知ったのです。ですから応援していますね!長々と失礼しました。

Posted by: mutsumi | 28 September 2004 at 14:52

まいまいさん
サイン会は終わってしまっていることを百もご承知のうえで、思わず会場だった本屋さんまで足をおはこびになってしまったのですね。なんだか心打たれる、「生きていくマイケラー」としてのお話をありがとうございました。今後はそのような事態を避けるため、最初から予定を日帰りにしておくというのはいかがでしょう。

mikiさんもしくはmutsumiさん
拙ゲストブックにもご足労くださりありがとうございました。またもったいなくもありがたいお言葉ありがとうございます。また無事に感染者がひとり増えたかと思うと嬉しいです。夢は、ダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」状態。めざせ炸裂。

マイケル旅番組なんてのは、実にNHK地上波あるいはBS向きだと思うのですがどうでしょうかNHKの中の人。あるいはBBCの中の営業の人。なにしろマイケルはもう「英人の子供たちの文学の教科書を書いてる人」ですし、ここらでいっちょ、日本でもそういう方向で炸裂してほしいものです。


それから、Palin's Travel サイトを見たら、マイケルファンのことは「ペイリナイト」Palinite と呼んでいるようですね。でも個人的にはやはり「マイケラー」が、かろやかな語感もオサレですてきだと思います。

Posted by: akko | 30 September 2004 at 07:38

あぁスミマセン、お許しを。写真を撮ったのは別の本屋です・・・。
その時は、ちょうど「80日間」の最終回の再放送があって、見ると、ちょうど前の日に歩いた、今居る所からもそう遠くない、オックスフォード・サーカスの、これまた時期も同じ頃の、クリスマスのイルミネーションがぶら下がった通りを歩くマイケルが写っていて、あーなんか近いところにいるんだなぁー、と妙に感動した覚えがあります。で翌日だったか、そこで見た風景だけを頼りに、The Reform Club(「80日間」の出発点&終点)を探しにいったんだけど、じぇんじぇん見つかりませんでした。後で調べたら、全く逆方向でした。
そうですね、何事も目的を持って、ピンポイントで攻める!せっかく主義などクソくらえ!ですね。

Posted by: まいまい | 30 September 2004 at 13:37

まいまいさん
早合点たいへん失礼致しました。
しかしクリスマスシーズンの、明るく飾りつけられ人々さんざめくオックスフォード・サーカス近辺で、あくまでもひとりマイケルのことに思いを馳せるまいまいさんは、やはり生きていくマイケラーだと感じました。

それから、初めてケンブリッジに行ったとき、ため息の橋もかっこいい船頭の兄ちゃんが客引きをしているケム川のパント舟も振り捨てて、まっすぐダウニング・カレッジに走っていったわたしとしても、ピンポイント攻撃にはまったく賛成なのであります。

Posted by: akko | 01 October 2004 at 20:23

本当に切に炸裂希望です。マイケルの童話、本国ではそんなに広まっているんですか。これはやはり裏卒業旅行計画を練らねば。しかし人をpythonizeするのって難しいですよね。現在1人だけ遂行中・・・私は線香花火規模で夢を炸裂させていきます。Akkoさんをはじめとしたファンの皆さんの行動力には脱帽です。

Posted by: mutsumi | 02 October 2004 at 11:20

「ひまら屋道中膝栗毛(その壱)」見ました。大陸では10月3日の22時からでした。最近DVDで立て続けにモンティパイソンの映画を3本見た後なので、かわいー顔のお兄ちゃんだったマイケル君が、かわいー顔のじっちゃんになってるなあと思いました。
童顔の人は一挙に老けるとかいいますが、50歳を超えると確実にその人の生き様が顔に表れます。笑い声をたてても目が笑ってなかったり、ふとした拍子に眉間に険しい皺が出たりするのは隠せません。若いときのまんまのかわいー顔のじっちゃんになっているというのは、素晴らしいことだと思いました。(それにしても、武器野放しにもほどがあるぞ!パキスタン)

BBC1と2しか入らないので、ひまら屋のあと、BBC2でLittle Britain(これが正確なタイトルですよね!)見てました。アブナーいいいいいと思いながら。これは完成度が低いので、パイソンズのように歴史には残らないだろうなと思いつつ。

Top Gearも英国放送だけでなく、オランダ、べルギー放送分も見てます。字幕つきの方がありがたいし。しかし、オランダ放送分のタイトルって何だと思います?Vijfde snellingなんですが、英語に置き換えるとfifth gear、和訳すると「5速」。トップギアには違いはありませんが、なんかダサダサなオランダ人発想と、自虐的に喜んでしまっていたりする冬の気配のアムスでした。

Posted by: オランダ人間山脈 | 04 October 2004 at 11:48

★ mutsumiさん
マイケルと教科書との正しい関係とは実は、2年くらい前にマイケル本(確かポール・トゥ・ポール)がこっちの高校(に相当する課程)の文学用リーディングリストのうちの1冊に正式に認定されたことを指します。つまり文学を志望するワコウドたちは、やろうと思えばマイケル本を読んで学んで高校を卒業し大学入学資格を取得できるわけです。このような政策のためなら税金だって喜んで上乗せしてでもお支払いいたしましょう、と思ったものの、うっかりそういうことを言うと各方面にスパイを放っている英国国税庁が「そうかい」とばかりに本当にひっぱぎに来るのでやめておきます。

それから前回お名前を間違えてしまい大変失礼しました。こっそり直したので、これでもう間違えていたことは、うっかり掲示板に「前回間違えていた」とでも書かないかぎり誰にもわからないと思います。

★ さまよえるオランダの同胞人間山脈さん
おおBBC様はオランダまで届いているのですか。大陸の皆様にはお騒がせしていることを全英国民に代わりお詫び申し上げます。でもマイケル番組は別です。マイケルは、茫々たるBBC砂漠の中のひとしずくのオアシスというか、沈み行くBBCタイタニック号の甲板で奏でられている弦楽四重奏というか、とにかくあまねく世に満ち渡ってほしいものであるのです。

リトル・ブリテンは最近のBBCものの中ではスマッシュ・ヒットであるようです。わたしはそびえたつ変なキャラクターたちにやられました。特にあの「献身的に介護する兄を好き放題にもてあそぶ車椅子の弟(と見せかけて実は健常)」。ヤヴァイのなんの。ああもうしわけございません大陸の皆様。というか、ああこのようなヤヴァイものを見てげらげら笑っている自分で申し訳ございませんのです。

ちなみに今個人的にかなりはまっているのがCH4の Green Wing です。一部でカルト的人気を博した Smack The Pony を作った作家および俳優チームの新作で、病院が舞台のシットコムで、でも極限までナンセンスで、ERを100倍わけをわからなくしたものというか、えー、だめだあれの変な感じを説明するにはわたしのボキャブラリはプワすぎる。英国以外でウケる可能性はかぎりなく低いと予想しますが、大陸方面で目撃されたらさっそくちくってください。

Posted by: akko | 11 October 2004 at 21:01

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