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02 September 2004

02SEP さけべエディンバラ (1)

休暇が終わり帰ってきました。
出先から更新するという話はどうなったんだい、
とごツッコミになる前にどうか下の、現地のネットカフェにてしたためたわたしのたましいのさけびをお聞きください。

############ ここから休暇中 ######################

フェスティバルまっただなかのエディンバラは北国の夏の青空色に快晴、陽のあたる路上は大道芸とそぞろ歩く大勢の人びとのさまざまな国の言葉のざわめきに満ちています。なんだか街全体がぼっと熱を持って明るく輝いているかのようです。しかしわたくしは今、ある失態と失意に打ちのめされ、裏通りの後ろの方のうらぶれた薄暗いネット屋の隅にうずくまり、斜線の入った顔で暗ぁくぱこぱこキーを叩いています。何があったかというと、在エディンバラ日記を現地から更新しよう、ああブログって便利だなあらんららら、と思ってここにやってきたものの、なさけないことにニフティココログさんへのログインIDとパスワードが思い出せないのです。パスワードを再発行してもらおうと思ったら、自分で設定したはずのひみつクエスチョンの答えが何故か合わないのです。何度か試みた後、押しても引いてもどうしてもログインできないということがわかり、わたしは頭を抱えました。ああなんてことだ。ここまでヤキがまわったか自分。それともわたしはわたしではないのか。パソの前にいるのは確かにわたしだが、こうして今わたしのパスワードを思い出せないわたしは一体誰なんだい。

と、ひとり粗忽長屋をやったところでニフティさんはログインを許してくれそうもありません。今ぱこぱこ打っているこの拙文、せっかく明るい現場でこうして書いているものを、帰って自宅からあげることになるわけです。それは控え目に言ってとてもマヌケであり、もうお手上げというか、柱に後ろ手に縛られているというか、思わず流れ落ちる涙を足につけネズミを描いてみたりして。

とりあえずおととい、星の数ほどあるフリンジ会場のうちおそらく一番格がある「アッセンブリー」に行き、舞台「カッコーの巣の上で」を見ました。これが芝居になってフリンジにかかるということが決まった時から既に話題になっていましたが、その後キャストにクリスチャン・スレーターとマッケンジー・クルーク(パイレーツ・オブ・カリビアンのやせてる海賊の人)が入り、チケットは『熱い』ものになったようで、最終日まですべて売り切れでした。

舞台は登場人物とセリフを少し刈りこみ1時間半くらいにおさめたもので、ほぼ映画のとおりの話展開です。初日直前にスレーターがミズボウソウかなんかにかかり(まだやってなかったのか)、初回から数回がキャンセルされたそうですが、幸い回復してくれたらしく、マクマーフィー役で大暴れしていました。しかし観客としてはついジャック・ニコルソンと比べてしまうので、どうしても損な役回りではあります。その反面、クルークは気弱なビリー役にとてもはまっていて、ひとりで観客の目をかっさらってました。というか、この人はルックスのインパクトだけで他の人を頭ひとつリードしています。意外とハンサムで、しかし線が細くて重病人のようで、傾向としてはデヴィッド・ボウイ、ただしクスリ中毒で死体一歩手前だったころの、に似ていなくもありません。

上記のようにこの芝居はフリンジ一番人気だったのですが、これに関しBBCのサイトで『米映画を舞台にのせてハリウッド俳優を出して人気を集めてそれははたしてエディンバラ・フリンジの芝居と言えるのか』という議論があったのが面白いと思いました。これだけ雑多な混沌文化の21世紀に、こういう点は妙に意固地な英人(というよりBBC)です。

ところで今日はさすがにパイソンねたはないだろうなあ、と思っていたら、アッセンブリーのボックスオフィスで、おフランス版モンティ・パイソンチームの05年初めのロンドン公演チラシを発見。おお、おととしパリで公演してなんだか非常に人気を集めていて、去年フリンジに来て英人観客を前にフランス語パイソンスケッチをやり抜いたあの人たちが、今度はロンドンに来るのか。

何故ロンドン公演のチラシがエディンバラにあるのかがよくわからないし、それに休暇モードにもかかわらずこういうものをすかさず見つけてしまう、水探し人のように局地的な自分の能力に妙に感心しました。今後も、妙な触角をとぎすませて妙な電波を受信していこうと思います。

############ ここまで休暇中 ######################

以上叫ぶエディンバラの第一日目でした。
続きは明日以降、ぽろぽろとあげていく予定です。パイソンねたももう少し出てきます。いつまで続くか我ながら不明ですが、どうぞおつきあい下さい。

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Comments

akkoさん、おかえりなさい!

いいな。いいな。エディンバラ。
数年前、フェスティバル直前の7月の終わりに行ったことがあります。エディンバラ城の門の前には観客席が組んであり、フェスティバル事務局にはチラシがた~くさん置いてあって、用もなく何枚か持ってきた覚えがあります。当時、駅のインターネット・カフェでは日本語でアクセスすることができ、新市街側にある大きなオレンジ色のインターネット・カフェは、サーバーがダウンしていたらしく外で人々が「なんだよー」って感じでうろうろしてました。

Posted by: まいまい | 05 September 2004 at 07:29

いいですよう夏のエディンバラ。
お城の前の観客席はミリタリー・タトゥのためのものですね。
http://www.edinburgh-tattoo.co.uk/  (←音声あり)
1年前からチケットの予約が始まり、これだけを見に来るツアーもあるくらいの人気イベントで、それはすごいものらしい。のですが、いつもフリンジ観劇にかまけてしまいいまだ見たことがありません。来年こそまじめに人間らしく落ち着いてエディンバラ観光をしよう、と毎年思うのですが。

実は休暇中の拙文は、そのオレンジ色のカヘで書きました。何度か通ううち、ある時サーバーがおちました。がしがし書いてた文どもが一瞬でパーになり、わたしの「うぎゃー」はエディンバラの夜空にかぼそく響きわたりました。


Posted by: akko | 06 September 2004 at 08:11

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