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30 June 2004

30JUN 夏のキリギリス

歌舞音曲を人生の動機とするキリギリスは、一見ただのキリギリス者ですが、その態度を潔く貫くために実はそこにはきびしいキリギリス三原則があるのです。


1) キリギリスは、なにかが起こるときには必ずそこに居合わせなければならない。後でニュースとか新聞とかDVDの特典映像見ればいいや、なんて思ってはいけない。

2) キリギリスは、その場に出向くにあたり、今給料日前だとか明日が納期だとかあさってが家賃の振込日だとか、そういうことをがたがたぬかさずとにかく行かなければならない。

3) キリギリスは、前掲第一条及び第二条に反するおそれのないかぎり、自己は守らなくていい。


というわけで、












28日に行なわれた、『シュレック2』ロンドンレスタースクエアプレミアのジョンです。

john6.jpg


もう一枚個人的に気に入った一葉を。

john2.jpg

画像ではわかりにくいですが、スカイTVの人のインタビューに答えている最中(左下にマイクが見えます)のジョンに、マジックとともに差し出されているこのA4大の紙は、パイソンジョン@バカ歩きの写真です。この腕の持ち主はサインコレクターのようで、ジョンだけではなく、いろんなスターがこのへんに立ち寄るたびに的確な写真を差し出していました。このときコレクターの人は、わたしの耳元で「ジョン!ジョン!ジョン!ジョンジョンジョォォォン!サインサインサインどうかこっち向いてくれサインをぉぉ!!!」とさけび続けていました。このしばらく後にジョンはふり返り、写真を目にして「おっ」という顔をしつつ、なにやらつぶやきながらさらさらと名前を書きました。コレクターの人は、「うぉお!サンキュージョン!素晴らしい!最高だあああ!!」と絶叫しました。





アントニオ・バンデラスです。長靴猫はすばらしい。ひとつ欲しい。

antonio1.jpg






ジェニファー・ソーンダースです。かわいい顔して妖精母は凶悪です。


jennifer1.jpg








ジュリー・アンドリューズです。おお、ザ・ヒルズ・アー・アライブ。シュレックの女王様は王国の良心です。

julie1.jpg






残念ながらマイク・マイヤーズ、キャメロン・ディアズ、そしてエディ・マーフィの主役陣は姿を見せず、なんとなく画竜点睛を欠くぞ、という態度がのちの報道に見られたのは事実です。

しかしわたしはそういう態度の報道を見ながらつぶやきました。「それがどうした文句あるかウリャー!チョエー!ドリャー!」 仮にその主役陣級を10組と、ここに現れた脇役陣1組を取り替えてやると言われても、わたしはごく丁寧にご拒絶申し上げることでしょう。100組でもきっぱりとそうすることでしょう。

(ただ、主役級にジュード・ロウをつけると言われた場合、そこには若干の情状酌量の余地があります。)




それにしても夏のロンドンプレミアは素敵です。明るくて暑くて木々までざわめき人々はどきどき浮かれていて、お祭り騒ぎ気分まっただなかです。これが冬だと寒いわ暗いわ、薄物のセレブ女性たちも辛そうで、気分はすさみ、飛びかうのは歓声より怒号と化し、なんだか非常に悲惨な難民の気分になり、「おかしい、わたしは何か楽しく華やかな場にいるのではなかったのか」とつぶやいたりします。


トコつかさん、昨日はコメントにてニュースのリンクをどうもありがとうございました。
しかしキリギリスは、その場に居合わせた結果、最大公約数のメディア報道からは見えてこない枝葉の部分により情緒を感じていました。

例えば今回では。始まる数時間前に、ごついスタッフの人が会場前に丸めた絨毯をかついでやって来て、夏のぎらぎらな陽射しの中汗をかきながら這いつくばってそれをアスファルトの表面に両面ガムテープで貼り付けている光景とか。広げてみたらその絨毯が、通常の赤ではなく緑絨毯なので、まわりの観客がわあ緑だ緑だ面白いー、とさわいでいる声とか。

greencarpet.jpg



暑いなかで仕事なのでややめんどうくさそうなプレスの人々、およびカメラが、それでもきっちりシュレックしているところとか。

empire3.jpg


あるいは、各セレブの人々が、ここからは見えない50mほど奥まったところで乗りつけた車を降りているらしいのですが、その奥の方で「きゃあー!!」と黄色い歓声があがる、こちらでは「誰だ」「誰だ」「誰なんだ」、そして水面に波紋が広がるように「アントニオだ!」「アントニオ・バンデラスだ!」または「ルパート・エヴェレットだ!」「きゃーきゃーアントーニオー!」「わールーパーアアトオーー!」と聞こえてくるところとか。


何回かそういうことがくり返されたのち、向こうで「うおー!」と新たな叫びが。それが「ジョンだ!」「ジョン!」「ジョン!」というリズミカルな唱和になり、思わず飛びあがり隣のおっさんによじ登るようにして見はるかすと、黒山の人々ごしの彼方に、ラブリーな後頭部が見え隠れしているとか。

「そういえば、ダイ・アナザー・デイプレミアのときも、ジョンは『きゃー!』という黄色い歓声ではなく、『うおー!ジョンだ!ジョンだジョンだジョン・クリーズだああ!』という野太い声でさわがれていたなあ」と思い出したこととか。

ジョンが報道陣の人となにやら長話をしているので、奥さんは退屈そうに後ろに離れて立って待ち、そのうち通りすがりのアントニオ・バンデラスとおしゃべりを始めたと思ったら、旦那そっちのけで妙に意気投合してたとことか。そういえば、DADのプレミアのときも、一緒に来たお嬢さんと奥さんは、プレスの人と長話をしているジョンをほっといて、先に会場内に入っちゃったんだ寒かったし、と思い出したりとか。

ようやくその報道陣との長話を終えて、じゃ中に入ろうかと奥さんをうながしたとき、人々が一斉に『ジョーン!』『ジョーンー!』『行くなああー!』『ジョン!』『うわー!』と叫んだ、そのカタマリが地を揺るがすようにどかんと響いてきたこととか。ジョンがふり返り、かみ殺そうとしても隠し切れずに、思わずニヤリとした顔とか。

わたしは今、こういうことどもを第4胃から反芻しつつ、キリギリス的に非常に満足して、ごろごろとノドをならしながら顔を洗ったりしています。


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Comments

うひー。す、すごい。
じ、ジョンが。ゆ、有名人が。
思わずミーハーになってしまいましたが。
生ジョンを見ようと思えば、
見られる環境と機動力が羨ましい。

ところで、ジョンの写真、良い味だしてますね。
サイン欲しがってる人がかぶってるところとか、
御髪も乱れぐあいとか

Posted by: カバコフ | 02 July 2004 at 16:06

うおぉ。すごいですね。
これ全部akkoさんがお撮りになったのですか?
すごい位置取りですね。
ということで、blog開設おめでとうございます。

Posted by: まいまい | 03 July 2004 at 03:40

カバコフさん
いろいろばたばたやっているのは、なにしろそういう環境にいるから足を運びやすいというわけなのである、と解釈しておこうと思ってはみたものの、そうするとわざわざ飛行機に乗ってニューヨーク方面に出かけたりしている言い訳ができないことに気がつきました。要するに、機動力というよりは、単に芯からミーハーキリギリスなのでございます。夏のうちにせいいっぱいころころ鳴いておこうと思います。

まいまいさん
さまざまなプレミアを見聞きした結果、わたくしはひそかに

「野次観客としていちばんよい位置は、赤絨毯に面して、会場入口横に必ず設置されているプレスボックスと、観客囲いこみ柵が接する角のとこである。なぜなら歩いてきた入場者は、必ず一番先に目に入ったプレスの人のとこに寄ってきて話をしたがるから」

という結論に達しました。

素晴らしい発見をした気分でしたが、しかしその結果に達していたのは必ずしもわたしだけではなかったようで、行ってみたらその位置をめぐりたいへん熾烈な争いがまきおこっていました。それがどれだけ熾烈だったかは、ロバート・キャパ的に微妙なブレ具合の上掲の写真群がおのずから語っているかと存じます。ぎゅうぎゅう。

Posted by: akko | 03 July 2004 at 19:56

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